一部でカルト視する人もいるらしい。 続編も作られたくらいだから実際そうなんだろうが、脚本にヒネリもなく、見ていて身体が熱くなるようなスリルもサスペンスも感じられない、チンケなアクションものとしか思えない作品。
出演者にリー・ヴァン・クリーフ、ドナルド・プリーゼンスとＢ級スターを並べてはいるが、それをもってカルトと呼ぶなら、カルトとは一人よがりのセンスの無い人達によって祭り上げられるものだと、再確認する私であった。
どう考えてもカーペンターの最高作は「遊星からの物体Ｘ」であり、低予算でも緊張感があった「要塞警察」こそ、最もカルトな作品だと思う。
「映画なんて所詮はお遊びなんだからそんなにムキになるなよ」と言われればそれまでだが、遊びだからこそ真剣に、脚本はビシッと最低限のつじつまは合わせる、それが大事な事だと思うんだ。