「フットルース」でスターに。 ニの線では無理があるのですぐに消えるかと思ったが、どっこいしぶとく生き残り、善悪どちらもこなせる個性派として名をなす。
「灰色の容疑者」、「激流」、「スリーパーズ」と危険な役を演じているが、「スリーパーズ」の看守役は凄い！ 壮絶な復讐劇のモチベーションとして、十分なワルさだ！
低予算モンスターパニックもの「トレマーズ」では、注目？ フレッド・ウォードと組んで楽しませてくれる。
その他では、「告白」、「ア・フュー・グッドメン」、「アポロ１３」、「ウィズ・ユー」、「ワイルド・シング」、「マイ・ドッグ・スキップ」、「ミスティック・リバー」等々、シリアスドラマでも実力を発揮しているようだ。
ワル役を演じた二本を追加で。
ポール・ヴァーホーヴェン監督の「インビジブル」では、国家的プロジェクトで「透明人間」の研究をする科学者達の一人で。 ケビンは自ら実験台になり透明になるのだが、元に戻れなくなり次第に人間のイヤラシさを出しはじめる、というお粗末なホラーものだが、ボーダーラインを超えさえすればバカバカしさが楽しくなるという困った監督らしさは有り、一概にバカにはできない。
ここでのケビンはシリアスに演じることで、逆に笑いを誘い、奥の深さをみせるが、所詮は監督ヴァーホーヴェンのモノだろう。
誘拐された子供を取り戻す、夫婦の戦いをスリリングに描いた「コール」では、犯人グループのリーダー役で。 無気味な雰囲気を漂わせた、冷徹キャラは得意とするところだが、作戦通り誘拐した子供の家に入り込み、母親シャーリーズ・セロンに迫るも、股間にメスを突きつけられてはさすがにビビッていた。 地味に映るシャーリーズ・セロンは、時おり輝いて見えるのだが、そんな押し出しの弱さが魅力なのか？
デキとしては、屈折している犯人側に比べて、被害者側の行動にリアリティが感じられなかったのが残念。 見ていて「他に手段はないのか」と思ってしまっては、脚本的に敗北では。