「北国の帝王」、「ボウイ＆キーチ」、「ナッシュビル」、「ＷＥＬＣＯＭ ＴＯ Ｌ．Ａ．／ロサンゼルスそれぞれの愛」、「デュエリスト／決闘者」、「プリティベビー」、「ロング・ライダース」、「ブラボー小隊／恐怖の脱出」ぐらいまでは、監督にも恵まれ評価されたものもあるのだが、いかんせん、アルトマン＝ルドルフ路線の退屈さに辟易しているワタシとしては、ウォルター・ヒル監督の２本が強烈な印象。 特に主役をはった「ブラボー小隊／恐怖の脱出」は凄いデキで一押し。 正直、キース・キャラダインがどうこうではないのだが、共演のパワーズ・ブースにとっては金字塔ともいえる作品だ。 ロバート・アルドリッチ監督の「北国の帝王」は、リー・マービン、アーネスト・ボーグナイン、キース・キャラダインが揃いも揃ってクドサ爆発！ アルドリッチの「売り」である男臭さも度が過ぎて、さすがについていけず。
その他では、困り者チャールトン・ヘストン主演の「警察署長」、ネタばれが残念だったサスペンス「銃弾のえじき」、ベースボールものとしては、なかなかのデキと思っている「メジャーリーグへの道／片腕のヒーロー」などがある。いずれもＴＶ映画。
かなりクセのあるルックスなので、さっぱりした感じが出せないのは仕方ないにしても、その歌声にもキツイものが・・・。 鼻にかかったねっちりさが自慢らしく「ナッシュビル」でも当然披露。 調子こいてリリースしたレコード「アイム・イージー」もそこそこヒットしたが、作りすぎのせいか一時期カット盤コーナーの常連だった。