今の若い人には信じがたいだろうが、かつてはイロ男の代名詞として君臨。 ちょっといい男だった大関霧島は角界のアラン・ドロンと呼ばれたくらい。 日本でも本国以上の人気者だったので、８０年代まではほとんどの作品が公開された。 ゆえに、映画館で見まくったものだ。
「太陽がいっぱい」、「地下室のメロディ」、「冒険者たち」、「さらば友よ」、「ボルサリーノ」、「シシリアン」、「仁義」、「リスボン特急」あたりが王道か？ その他では、シャーリー・マクレーンがキュートさ発揮の「黄色いロールスロイス」、汚れ役カルラ・クラヴィナが良かった「ビッグガン」、ちょっと展開がかったるいが、冷酷な殺し屋（ジャン＝ルイ・トランティニャン）と対決する刑事の姿を描いた「フリック・ストーリー」、若き日のアンヌ・パリローが初々しさを見せた「危険なささやき」あたりが好きだ。「暗黒街のふたり」、「ブーメランのように」は、いかにも暗黒街育ちの監督ジョゼ・ジョヴァンニらしい作品だが、正直デキはまあまあ、個人的にはかなり好きだった「ル・ジタン」には及ばず。 マリアンヌ・フェイスフルとの文芸もの「あの胸にもういちど」はイカンかったし、チャールズ・ブロンソン、世界のミフネ夢の共演となる「レッドサン」も物足りないデキ。
まだまだ見てますが、長くなるので作品名だけ簡単に。「ジェフ」、「スコルピオ」、「ボルサリーノ２」、「友よ静かに死ね」、「チェイサー」、「エアポート’８０」、「最後の標的」、「鷹」、「復讐のビッグガン」、最近テレビ放映された「刑事物語」等など。 「ジェフ」は、いまだに脚本に納得いかず、ミレーユ・ダルクの魅力もわからず。