そのキュートさには誰もがまいるはず。
「オーシャンと十一人の仲間」なんか、単なる通りがかりの酔っ払い役としてディーノに一声掛けるだけなのに、その瞬間画面いっぱい花が咲いたようだった。
「ハリーの災難」、「凡ては夜に始まる」、「アパートの鍵貸します」、「あなただけ今晩は」、「黄色いロールスロイス」、「泥棒貴族」、「真昼の死闘」、「スィートチャリティ」、「チャンス」ぐらいしか見ていないが、この中で一番好きなのが、オムニバススタイルで展開されるラブストーリー「黄色いロールスロイス」。 名作と思えるのは当たり前だけどジャック・レモンとの「アパートの鍵貸します」、それにハル・アシュビー監督の「チャンス」。 凄いと思ったのが「スィートチャリティ」で、あまりに深く人間を見つめた作品だったので、しばし悩みました。 こんな落ち込むミュージカルって有り！と当時は思ったのだが、今、見直したらもっと良いと思えるかもしれない。
老いてからの作品では、ニコラス・ケイジとの「不機嫌な赤いバラ」が悪くなかったが、物悲しさを漂わせるシャーリーには、やはり時の流れを感じたものだった。 サリー・フィールド、ジュリア・ロバーツ、ドリー・パートン、ダリル・ハンナと揃った女性映画「マグノリアの花たち」にも近所の嫌わればあさん役で。 マクレーン自体はおいしい役だったが、デキは評判ほどのものではない難病もの。 病死するジュリアのパパ役を演じたトム・スケリットのはじけ方は魅力あり。 評価されたママ役のサリー・フィールドはクドイ！