カーク・ダグラスが偏執的に悪を憎み、自分の正義を貫き通そうとして全てを失う刑事を熱演した「探偵物語」の万引き女役がデビュー。
よく見るとかなりな美形なのだが、どこか暗い影（ 私生活でも赤狩りにひっかかったらしい ）を引きずっているせいか、我が国では花開かず。 ニューシネマ世代よりデビューが早すぎたのも不運だったかも。 かく言う私も未見だらけで筆進まず、その分、イラストに力注いだつもり。
「夜の大捜査線」の殺された富豪の奥方、「エアポート‘77」では旦那（ クリストファー・リー ）に愛されていないと思って酒に溺れる孤独な夫人、「オーメン２ダミアン」では、会社社長（ ウィリアム・ホールデン ）夫人と、金はあるのに心が満たされてない役を演らせたら、相当なもの。
「刑事コロンボ 死者の身代金」でも、地位も名誉もある弁護士なのに、金目当てに旦那殺しを。
助演賞ゲットとなった「シャンプ―」では、セックス三昧のプレイボーイ、ウォーレン・ビーティをめぐってジューン・クリスティ、ゴールディ・ホーンと張り合う社長夫人役だったが、やはり、幸せな結末とはいかず。