エラ張り「ケネディ」系なので、ミスター・アメリカと呼ばれたのも納得。 ありきたりだがサンダンス・キッド役は良い。 陽気でユーモラスなブッチ（ ポール・ニューマン ）と対称的な、ぶっきらぼうなアウトロウぶりが楽しい。
個人的にはマイケル・Ｊ・ポラードがあまりに素晴らしいかったので、食われはしたもののマッチョな「アメリカ」の崩壊を描くに十分な存在を示した「お前と俺」、あの時代としては出色なユーモア感覚が、リアリティの無さを薄めてあまりある犯罪アクションもの「ホット・ロック」が好きだ。 気弱な義弟役のジョージ・シーガルが最高！
近年、「スパイ・ゲーム」では老醜をさらし、往年のファンをがっくりさせたが、「ラスト・キャッスル」では鍛えられた肉体を披露して取り戻す。 ただし作品のデキはヌルく、いかにもレッドフォードらしい、安っぽいヒューマニズムの押し売りだ。