「ジョーカー野郎」、「「明日に賭ける」、「脱走山脈」、「大いなる眠り」等、アメリカに渡りアクション派として成功する前のマイケル・ウィナー監督作品に出演。 当然ながら、いずれの作品でもインパクト有り。
いかにも英国らしいブラックなユーモアに満ちた「ジョーカー野郎」は、どちらがよりセンセイショナルかを競い合う兄弟（ 兄＝リード、弟＝マイケル・クロフォード ）の型破りな行動を描いて痛快だ。 「大いなる眠り」はウィナー渡米後の作品だが、ロバート・ミッチャムがマーロウ像を見事に演じて素晴らしいデキ。 原作にかなり忠実（ 舞台は英国 ）なので、こぢんまりとした感じ（ ＴＶ映画のせいもあるだろう ）は否めないが、その分はったりがなくて個人的にはかなり好きな作品だ。 リードはエディ・マーズ役で貫禄満点。 なお、「明日に賭ける」は残念ながら未見ゆえに語れず。
「電撃脱走地獄のターゲット」では、タフで荒々しい強烈個性派リードの魅力爆発！ リードの女房と組んで裏切るイアン・マクシェインも捨て難い。 綱を張っての脱獄シーンは深作がパクッていたはずだ。
チャールズ・ブロンソン、テリー・サヴァラス共演のサスペンス「狼の挽歌」を撮ったセルジオ・ソリーマ監督作「非情の標的」では、妻を誘拐されたために脱獄に手を貸すことになる刑事役を熱演。 巨大組織に飲み込まれていく男の孤独を描いて、なかなかのデキ！
アガサ・クリスティー原作の再映画化となる「そして誰もいなくなった」にも、呼び出される客人の一人で。 他に、リチャード・アッテンボロー、オーソン・ウエルズ。
若い頃はその強烈にコワーイ顔をふんだんに生かして、ホラー映画に起用されていたらしいが、未見ゆえに突っ込めず、無念！
未見だらけ！モチゾーまだまだ！