今さら語る必要も無い、アンチハリウッド派の代表的スター。
「バング・ザ・ドラム」、「ミーン・ストリート」、「ゴッドファーザーＰＡＲＴⅡ」、「１９００年」、「タクシードライバー」、「ディア・ハンター」、「レイジング・ブル」と、登りつめた後の作品ではさっぱりしていて演技し過ぎ感のない「恋に落ちて」、「ミッドナイト・ラン」、「恋に落ちたら・・・」あたりが好きだった。
「アンタッチャブル」、「ケープ・フィアー」、「ボーイズ・ライフ」、「ザ・ファン」あたりの、しつこ過ぎ、演技し過ぎ感の強いデ・ニーロには魅力無し。
脇にまわった作品では「バックドラフト」、「コップランド」が捨て難いし、作品のデキを買って「ジャッキー・ブラウン」も。
現在最も注目のフィリップ・シーモア・ホフマンとの共演に期待した「フローレス」は、テーマに興味が持てずガックリ。 ビリー・クリスタルとの「アナライズ・ミー」の方がまだ笑えた。 演技派としてはさっぱりしているのが魅力の、エドワード・ノートンと組んだ犯罪もの「スコア」は、結構楽しめたが、この辺の評価はあくまでも個人的なものである。
とりあえず作品名だけを並べてしまったが、偉大なるデ・ニーロの魅力を一言で言えば、「安っぽい感動作」には目もくれないことだ。
近作には、「容疑者」、「ミート・ザ・ペアレンツ」、「ハイド・アンド・シーク/暗闇でかくれんぼ」等など、最新作は「スターダスト」。
なお、「ブロンクス物語」以来久々になる監督作「グッドシェパード」は、まるでスコセッシが撮ったように、テンポがのろく、ひたすら長くていけませんでした。 主演にマット・ディモン、アンジョリーナ・ジョリーと揃えたのに不発！ これなら「ブロンクス物語」の方がずっと良い！