「セブン」の犯人役が凄くて若造ピットが霞む。
評価が高い「ユージュアル・サスペクツ」は個人的には退屈。 「L．Aコンフィデンシャル」は無骨なアニマル、ラッセル・クロウと対称的でかなり楽しめる。 「私が愛したギャングスター」という泥棒ものもあり、実録もののわりには軽い仕上がりで、同題材で撮った「ジェネラル 天国は血の匂い」と比べると、しゃれているのはスペイシーの魅力によるのかも。
人気になる前の作品では「監督マイク・ニコルズ」の名を疑ったほどリアリティの無い、OLサクセススト−リー「ワーキング・ガール」にスケベな営業マン役で。
主演のOLにメラニー・グリフィスが扮し、ムチムチボディ満開も、見ている方は引く一方。
サミュエル・Ｌ・ジャクソンとのせめぎ合いが緊張感を生んだ「交渉人」は、ラストの決着にリアリティを欠くも、長いわりには楽しめた一編。 寝返ったふりをするために無実のサミュエルを撃つケビン、というのもかなり強引だが、一発で死んだと思う組織のボス（ ロン・リフキン ）もかなりな間抜け、と思ったのはワタシだけではないはず。 無理やりに盛り上げようとすると、せっかくの作品が下品になるんだよね！
ここには、融通のきかない頑固者デビッド・モースがスワット部隊の隊長役で、最後の最後に彼らしいヒューマンなところをみせる。 組織に口を塞がれる内務捜査官役にＪ・Ｔ・ウォルシュ。
その他、「評決のとき」、「アウトブレイク」、「アメリカン・ビューティ」、「シッピング・ニュース」、「ペイ・フォワード」、「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」、ぐらいしか見ていないが、重苦しい作品が多い気がして、押せるのは細菌パニックもの「アウトブレイク」ぐらいか。 ケビンに罪はないが、「ペイ・フォワード」のあざとさは好きになれず。「Ｆ．Ｒ．Ａ．Ｔ／戦慄の武装警察」は、警察内部の過激派を描いた作品だが、新鮮味はなし。
監督作品となる「アルビノ・アリゲーター」は、「ユージュアル・サスペクツ」ラインを狙った作品だったが、小粒な上に、意外性もなくつまらなかった。
新作「ラスベガスをぶっつぶせ」では、ラスベガスのカジノを荒らしまわる詐欺師集団のボスでもある大学教授役。 敵対するカジノの保安員役でローレンス・フィッシュバーン。