ムード満点というか、ムードだけだった「コットンクラブ」でも彼のタップシーンは言葉を超えて感動！ フランシス・F・コッポラならではのこだわりが、時に作品自体を退屈にしてしまうのが残念。 この作品以降、７０年代の最も優れた監督の一人であるコッポラ作品を劇場で見ることがなくなったモチゾーである。
ビリー・クリスタルとのポリス・アクションもの「シカゴ・コネクション 夢見て走れ」は、ピーター・ハイアムズ監督の持ち味発揮の、軽快でユーモアセンス溢れる佳作だったが、最近見直したら、グレゴリーの顔色が良くなくて、ちょっとつらかった。 ビリーの別れたワイフ役、ダーレン・フリューゲルが美しい。
他にも、ウィレム・デフォー、スコット・グレン、フレッド・ウォードと揃ったわりには、いま一つ冴えなかった軍内部サスペンスもの「サイゴン」、ニガ手としている近未来アクションものにしては案外楽しめた、「イブ」等に主演。 ちなみに「イブ」の原題は P．F．スローンの大ヒット曲「Eve Of Destruction」。
最後に、クリストファー・ロイドとのバディムービィ「バディ・ハイウェイ」が、CCRサウンドも好調な「傑作」とチョットだけ過大評価して終りにします。 監督はルイス・テューグ。