主演作がほとんどヒットしない、インケツ女優のレッテルをはられているが、「氷の微笑」とてヒットの因は彼女の単なる下半身にあるわけで、当然の結果が出ているのかもしれない。 暑苦しいダグラスを含めて、二度と見る気のおきない作品だ。
ハリウッドでもっともＩＱの高い女優と言われているのが不思議なくらい、作品にめぐまれていないが、「キング・ソロモンの秘宝」、「アクション・ジャクソン」、「トータル・リコール」とかに出ていた頃からみれば、随分出世したものだと思う。 なまじのセクシーさが邪魔している気もするが所詮、ＩＱの高さと賢さとは違いますから。 欲張らなかった「刑事ニコ 法の死角」は悪くない。 ジョン・フランケンハイマー監督の、社会派アクション「イヤー・オブ・ザ・ガン」はもう一息。 シャロンの存在が作品をヌルくしている気がするのだが、彼女に対する評価がキツ過ぎるだろうか？ フランケンハイマー作品に、半端なお色気など必要ないのだから。
シャロンが製作にも参加した「クイック＆デッド」は、豪華メンバーの誰にもいれ込めない上に、笑って良いのか緊迫すべきかはっきりしない、サム・ライミ監督らしい失敗作。
リメークとされる「悪魔のような女」は、ムードだけ。 しっかりした脚本が必要だと思う。
続いてもリメーク作の「グロリア」は、ニューヨークを撮らせたら第一人者であるシドニー・ルメットをしても、どうにもならなかったデキ。 覚悟はしていたものの、ベタベタしたシャロンにはガックリ！ カサベテスが描いた、都会の中で生き抜くタフでクールなジーナ・ローランズは、やはり女の中の女！ かっこよかったなあ！ おばさんだけど！
新作となる「氷の微笑２」も寂しいデキ。 監督がマイケル・ケイトン・ジョーンズなので映像とかは安っぽくないのだが、なにしろ脚本に無理があり。 なによりシャロンが美しくないので盛り上がりもなし。 へたしたら、シャーロット・ランプリングの方が美かも・・・。 シャロンの胸は整形なのか、異常に崩れなし。 それがまた虚しさを誘う。