退廃的ダーク・ボガードな作品、「愛の嵐」は相当辛かったけど、ロバート・ミッチャムとの「さらば愛しき女よ」や、ポール・ニューマンとの「評決」での、謎めいた悪女役はムード満点。 鳴り止まない電話のベルは、今もなお、あの日あの劇場（ なぜか、客席の合間に柱があって、かしいだまま見た記憶が・・・）で見た「評決」のラストシーンを思い起こさせる。 酒に溺れるニューマンが、朝っぱらからビールに生卵を入れて飲みほすシーンも忘れられない。
ロバート・デ・ニーロの目玉がピカッと光ったとたんに興醒めする「エンゼルハート」では、あまりにあっさり殺される霊媒師役でビックリ！ その衝撃が何よりもホラーだった。 それでも、アラン・パーカー監督の名誉のために、その映像美だけは絶賛しておかなくちゃあなるまい。
その他では、ショーン・コネリーとの「未来惑星ザルドス」、ジェレミー・アイアンズ、フォレスト・ウィテカーとの「フォースエンジェル」、レッドフォード、ブラピの組み合わが話題だった「スパイ・ゲーム」等。
近作には不思議な展開を見せるミステリー「スイミング・プール」、シャロン・ストーンがラズベリー大賞に輝いた「氷の微笑２」がある。「氷の微笑２」のシャーロットが、老いてもまだまだ美くしく映えていたのは、ひとえにシャロン・ストーンさんのおかげ。