近年は「ミッション：インポッシブル」、「アナコンダ」、「エネミー・オブ・アメリカ」などワルの大物？役が定着しているが、「真夜中のカーボーイ」がある限り、決して無視できない俳優である。
「キャッチ２２」、「脱出」と異色作に出演し、ニューシネマ世代を代表するスターとなるが、ルックス的な売りに頼れないタイプなので、我が国での評価は所詮アンジェリーナ・ジョリーのパパ止まりか？ そのアンジェリーナとは「トゥームレイダー」で共演も、どうやらこの親子は口もきかない仲とのウワサ。 ヴォイトは学者役だったが、ニコラス・ケイジ主演のノーテンキ古代財宝探しもの「ナショナルトレジャー」でも、ニコケイの父で学者という設定だった。
ナチスの戦争犯罪を追及する社会派ミステリー「オデッサ・ファイル」、ベトナム帰還兵もの「帰郷」、世界のクロサワがオリジナル脚本らしい、硬派アクションもの「暴走機関車」などに主演も、作品的には「真夜中のカーボーイ」を超えられず。
近作に、「脱出」のジョン・ブアマン監督作「ジェネラル 天国は血の匂い」の警察署長役がある。 なお、この作品はケビン・スペイシーの「私が愛したギャングスター」と同原作で、デキについての評価は好みの分かれるところと思うが、「ジェネラル 天国は血の匂い」は骨っぽさはあるがやや重苦しく感じられた。 その点「私が愛したギャングスター」の方が軽くて幾分おしゃれかと・・・。
マット・デイモンが正義感溢れる青年弁護士を演じた「レインメーカー」では、悪徳弁護士役で憎らしさ発揮。