Ｂ級アクションものには欠かせない脇役として、数えきれないほどの出演作を持つ。 代表作には、ジーナ・ガーション、ジェニファー・テイリーの悪女モノ「バウンド」、クリストファー・ノーラン監督の意欲作「メメント」があるが、いずれも、クセ者ぶり発揮で魅力あり。
小さな役だったが、ロバート・デ・ニーロがさっぱり演技で良い味だした「ミッドナイトラン」での、ケチな金貸し役もなかなか良かった。むこうには、「保釈金金融」なんて業者もあるんですね。
ピーター・ハイアムス監督作「シカゴ・コネクション／夢見て走れ」、ブライアン・デネヒー主演の「ブルーヒート」、トミー・リー・ジョーンズの部下を演じた「逃亡者」、「バッドボーイズ」シリーズ等々ポリス役も多いが、いずれも地味な存在で、パントリアーノって誰、状態。 しかし、それだからこそ必要とされているのだと思います。 「ブルーヒート」はＢ級ながら、デカ魂が伝わってきて無視できず。 というか、結構好きです。
主演作としては、しがない税務署員を演じた「タックスマン」があるが、これが拾い物の佳作なので簡単に紹介。
目をつけていた男が殺人事件に巻き込まれ、裏を取るうちにロシアの犯罪組織にぶち当たるのだった。 殺人現場で知り合った警官と組んで犯人にせまるのだが、証人となってくれたロシア人が殺されて・・・。 巨悪と戦う二人が、さしたる野心もない普通人として描かれているのが魅力となっている作品で、パントリアーノの持ち味が生かされている。