モチゾーの2回ぐらい見ないで死ねるか

マンハッタン無宿

アリゾナからマンハッタンまで、犯人受け取りに来た保安官の型破りな活躍描いた作品。 その小気味の良い展開はさすがにドン・シーゲル＆イーストウッド！

クーガン保安官の持つニヒルさ、荒っぽさは、まるで「ダーティハリー」の元版でも見ているよう、だからこそマニアックなファンを唸らせてきたのだろう。

狼たちの街

50年代の犯罪都市を舞台にした対組織犯罪捜査班の物語。

政治力にも屈することのなくツッパリ通すハードさが魅力！ 砂漠で発見された死体は、リーダー、マックス（ニック・ノルティ）の元愛人だった。 その不自然な死因を調べ上げるうちに、国家的犯罪にぶち当たったマックス達は、身体を張っての捜査を開始することに・・・。

イヤー・オブ・ザ・ドラゴン

マイノリティへのこだわりを描き続けてきたチミノ監督が、チャイニーズ・マフィアの内部抗争、そして、新任署長（ミッキー・ローク）と野心溢れる若きリーダーのジョーイ・タイ（ジョン・ローン）との対決を描いた作品。

家庭を顧みず仕事にのめり込み、チャイナタウンに変革を求めようとする署長は、愛する妻を殺され、暴走するのだった！

スリー・リバース

忌まわしい過去から逃れられず、殺人課からリバーパトロールに転属した刑事（ブルース・ウィリス）をあざ笑うように、過去の事件と同じ手口の猟奇殺人が起きる！ 犯人は死んだはずだったが・・・。

「ダイハード」のマクレーンほど大げさじゃないウィリスが楽しめるサスペンスアクションだ！

ブルーヒート

麻薬捜査班のリーダー、ディリー（ブライアン・デネヒー）は過剰捜査で停職中に、警察内部の巨大な犯罪組織の存在を知ることに・・・。 密かに調査を進めるうちに、仲間の一人を失ったディリーは、バッジを捨て、真実を暴くために仲間と共に命がけの戦いに挑むのであった。

メンバー的にもB級の匂いプンプンの作品だが、はみだし者たちの刑事魂は十分に伝わってくる！

必殺処刑コップ

過激な捜査のせいで免職寸前の刑事ジェフ（ルー・ダイアモンド）の転属先は、犯罪者を処刑する超法規集団SISだった。 そのあまりの残虐非道なやり方に反発したジェフはグループ内でも孤立し、遂にはリーダー（スコット・グレン）と対決することに・・・。

理屈抜きのハードアクションを得意とするマーク・Ｌ・レスター監督としては、軽過ぎず上々のデキ。

背徳の囁き

ワイロは取り放題、不祥事もみ消しのために平気で犯人をでっち上げるベテラン警官デニスは、若い警官を押さえ込み、悪の世界に君臨していたが、内部調査班レイモンドがやって来て・・・。 巧妙な罠を仕掛けるデニスに翻弄されながらも、遂に対決の時がやってくるのだった！

キリングタイム

フランス版はみだし刑事ものの佳作。 派手なドンパチこそないが、アンニュイに満ちた人々を描き出してジワリとくる！ 勿論、ムード満点の映像美も・・・。

酔いどれ刑事シモンが、妻の浮気現場を押さえようとした時、銃声が鳴り響く！ 男は死に、妻は瀕死の重態に！ 事件を追うシモンは、偶然出合った少女に好意を持つが、その少女には暗い過去があり・・・、そして事件は思わぬ方向へ・・・。

シャーキーズ・マシーン

麻薬課から風紀課に格下げされたシャーキーが、売春婦の裏を取るうちに、影の大物の存在を知ることに・・・。

クソダメと呼ばれ、うだつの上がらない風紀課の連中と共に巨大組織を追いつめる！ 過酷な拷問に耐え、ジャンキーの殺し屋ヘンリー・シルバとの対決へと見せ場たっぷり！

レネゲイズ

「24」では、はみだしっ放しだったキーファー・サザーランドが、ここでも度胸満点の荒っぽい警官役を演じている。

潜入捜査官として強盗事件に加わったキーファーが、逃走するギャング達に「伝説の槍」を奪われた先住民（ルー・ダイアモンド）と組んで組織を追いつめる軽快なアクションもの。

フレンチ・コネクション 2

70年代を代表するはみだし刑事ポパイ・ドイルが、麻薬王シャルニエを追ってマルセイユへ。

言葉の通じない、異文化社会の中で、もどかしくも、なお、エネルギッシュに駆けずるまわるポパイは魅力いっぱい。 中毒から立ち直ろうとする苦悩、麻薬の精製所をつきとめる尾行シーンの緊張感！ そして、ラストの息づかいが伝わってくる追っかけ！ と文句なし！

インパルス

麻薬、売春取締班で囮捜査を続ける女刑事ロティは、あまりに過激な生活に神経を患い、カウンセリングさえ受けていた。 ある夜、誘われるままについて行った男が何者かに撃ち殺されて・・・。

偽装工作しその場を去った彼女は、男が残した大金を手に逃げ延びようとするのだが、次第に捜査の手が迫ってくるのだった。 主演は、けだるさが売りのセクシー派テレサ・ラッセル。

セルピコ

ワイロ受け取りを断固拒否し、まっとうな警官として生きようとしたがために、はみださざるを得なかった哀しき刑事セルピコの物語。

クリーンな職場を求め転勤しても同じことのくり返し、上層部に訴えても、事なかれ主義に握りつぶされ続けたセルピコは、恋人にも去られ、裏切り者として背中から撃たれることに怯えながら、その清き魂を貫き通そうとするのだった。

サンダーハート

先住民居留地で起きた殺人事件を調査するために、先住民の血を引く捜査官レイとベテラン、クーテルが送りこまれるのだが・・・。

事件の蔭にはとんでもない陰謀が隠されていた！先住民の生活に触れ、レイの心の奥に眠っていたスー族の魂が揺り起こされた時、事件はクライマックスへ！ 神秘的とも言えるラストシーンは感動モノ！ 超一級のサスペンスに仕上がっている！

ヒドゥン

これは「はみだし刑事もの」からも、はみだす一編かも。 なにしろ、エイリアンに入り込まれて、やりたい放題の無法者を追いかけるというストーリーだから。

FBＩになりすました善のエイリアンが、やり手の刑事と組んで追跡するのだが、そのテンポの良い展開には引き込まれてしまうはずだ！ あり得ないと思いつつも楽しめるのはジャック・ショルダー監督の手腕。 刑事との友情もエイリアン流で泣かせる！

コップランド

迷走するスタローンが、ハーベイ・カイテル、レイ・リオッタ、デ・ニーロとクセ者ズラリでは、単細胞アクション路線で押し切れず！ それが良い方向に向かったのがこの作品だろう。

悪徳警官の巣となったコップランドのしがない保安官スタローンが、自分の町を守るため、過去の自分を断ち切るため、遂に立ち上がるのだった！

理 由

「少女殺し」の冤罪を晴らすために調査を開始した元弁護士が、依頼人の町を訪れると、そこには暴力的に自白を強要した警察署長がいて・・・。

無気味に怖い署長（ラリー・フィッシュバーン）の捜査妨害にも屈せず、無事、冤罪は晴らされるのだが、事件の展開は思わぬ方向に進みだす！