メジャーリーグ史上最大の八百長事件を扱った「エイトメン・アウト」では、有望な若手スター達を尻目に、老け顔苦労人マイケル・ルーカーと共に良い味出しています。
スティーブン・キング作の「黙秘」では、娘にイヤらしいことをする変態オヤジ役。 メリル・ストリープが川下りアクションに挑戦して、あえなく散った「激流」では、気の弱い父親役。ケビン・スペイシーとラッセル・クロウが対称的な刑事像を演じた「Ｌ．Ａコンフィデンシャル」の、売春組織のボス役。
口の周りはカールおじさんだが、押しが強くなく、何考えているかわからない感じが良い。 私の中のベストは、「ファーム 法律事務所」でのクルーズの兄貴役。
近作はジョージ・クルーニー監督作「グッドナイト＆グッドラック」のラジオ・キャスター役。 赤狩りに揺れる時代の放送業界で、真の自由を守るために身体を張る男達の姿を描いたモノクロ作品。 アメリカの良心を描いたという点で評価されているようだが、正直な感想はありきたり。
他には、ジーナ・ディビス、トム・ハンクスの女子プロ野球もの「プリティ・リーグ」、アシュレイ・ジャッド主演のミステリー「ツイステッド」、マット・デイモン主演の「ボーンアルティメイタム」等がある。
最新作は「マイ・ブルーベリー・ナイツ」。 妻を愛し過ぎたために破滅する警官アーニーを演じて、地味な作品にインパクトを与えている。 主演はノラ・ジョーンズとジュード・ロウ。