７０年代初期の名作の数々に出演も、その名を知る人なし。 それもやむなしのアバズレ系のチョイ役ばかりだが、私の中ではかなりな存在。
一番大きな役が、「ローリングサンダー」の心を閉ざした（ 捕虜になり拷問に耐えぬいたため ）ベトナム帰還兵ウィリアム・ディベインに惹かれる孤独（親の望むような人生が送れずに中年にさしかかって退廃的になっている）なウェイトレス役で、部下だったトミー・リー・ジョーンズと共に家族を殺した犯人を追うディベインに手を貸すのだが、死ぬ事に生きる意味を見いだす二人の絆に入り込めず、手を引くのだった。
パム・グリアがクスリ漬けにされた妹の復讐に全てを賭ける、ブラック・ムービーの傑作「コフィー」ではヒモ付きの娼婦役。 パーティで会ったグリアと壮絶に殴りあうも、戦い慣れているグリアにひどいめにあわされる。
ポール・ニューマン主演の「新・動く標的」では、富豪のメラニー・グリフィスとデキている運転手、アンドリュー・ロビンソンの姉の役。 事件が解決し、弟の形見を持って来たニューマンに声をかけ、さりげなく断わられると「案外、ウェットなのね」と切り返すラストシーンは最高！
その他、主演のレッドフォードは甘っちょろいが、いい脇役が揃っていて無視できない「ブルベイカー」でもアバズレ役で。