えら張り、顔デカのせいか自身満々なアメリカン専門。 「陪審員」、 「マーキュリー・ライジング」と、 やたら態度がデカくてエラそうなワルを演っているが、「陪審員」での知性派ぶりはどうかと思う。
ニコール・キッドマンとの「冷たい月を抱く女」のワル医師役は自信満々の極致だが、あえなく銃弾を食らう。
ここには変態の餌食になる女子大生役で、グウィネス・パルトロウ。
「ゲッタウェイ」では、私の思い出に泥を塗った！ ペキンパー、 マックィーンになんと申し開きをするつもりだろうか？ キム・ベイシンガーとアリ・マッグローの比較ならともかく、アレックは誰が見ても100年早いでしょう！
デビッド・マメット脚本作品「摩天楼を夢見て」、「ザ・ワイルド」などの人間ドラマにも出演。 頑張ってはいるものの、「人間の持つ弱さ」をさりげなく出せる役者とはお世辞にも言えない。 ただし、マメット作品は100％演技合戦になってしまうので、さりげなく演じるってのは誰しも大変なのだが・・・。
「ワーキング・ガール」ではメラニー・グリフィスの恋人役。 グリフィスに派手な下着をプレゼントして喜んでいるスケベ野郎だが、浮気が見つかり捨てられる。 空回りするマッチョぶりは悪くない。
フレッド・ウォードが製作にも参加した、「マイマミ・ブルース」の犯罪にのめり込む無軌道な若者役は、 それなりの評価を得ているようだが、顔が立派過ぎるせいか「軽さ」が感じられず疑問。 「ヘブンズ・プリズナー」のような、シンプルなアクションものの方が合っているのでは？
ジャック・ライアンを演じた「レッド・オクトーバーを追え」でもパッとしなかったが、 ここにはやたらパッとしているショーン・コネリーが出ているのでしょうがないか？
オフビート感覚のアクション「スティール」では、犬好きのギャング役で出演。 レベッカ・デモーネイが刑事役で出ているので、手をのばしてしまった一本だが、緊張感まったく無しの作品。 それでも捨て難いのは、入り乱れるギャングのボスの相棒が、それぞれにいいキャラしているからだ。
その他、ジム・キャリーによる同名作のリメーク「ディック＆ジェーン復讐は最高」、キャメロン・クロウ監督の「エリザベスタウン」では、腹黒い経営者役で作品を盛上げている。 新作には、「ディパーテッド」、「グッド・シェパード」がある。 残念ながらどちらも内容的には冴えなかったが、「グッド・シェパード」のアレック・ボールドウィンは、彼の持つ貫禄が生かされていて悪くない気がした。