ゴージャスおかま系。
ジョン・マルコビッチ、ジョン・タトゥーロ、エドワード・ノートンとクセ者が揃った「ラウンダース」でも、その存在感には圧倒された。
ハーベイ・カイテルとの「バッドデイズ」では、ちょっと疲れた生活感のある人妻役だったが、キリリとしていて美しさも一際。 この人の場合は顔がデカくてド派手なので、地味目の方が逆に映えるようだ。 ただし、後述「パラサイト」での、エイリアンに入られる前の貧乏臭いマジメ教師役にはまいった。 地味すぎて、顔のデカさだけが浮きぼりに・・・。
主役をはった「サーカス」も出番が多かったせいか、内容的につまらなかったせいか、美貌よりもクドさが勝ってしまい、「ファムケ・ヤンセン食傷気味」でゲンナリ。 入り乱れクライムアクションものだが、二転、三転、四転して喜んでいるのは作り手側だけという退屈なデキ。 徹底的にコミカル路線でいけば、もっとオシャレになったのに・・・。 共演のフレッド・ウォードもかすんでいる。
もっと呆れたのが「パラサイト」。 エイリアンに乗り移られたヤンセンの首が取れて、タコ踊りをするのだ。 ひょっとして「遊星からの物体Ｘ」のパロディなのかな？ それにしても「ＳＦ的ルール」まったく無視の上、脚本がまるっきりなってないので呆れを通り越して笑いころげた。 これもまたキネマである、そうだよねえ、ロドリゲス様。
見た目が派手なので作品に恵まれないと、かなりキビシーってことだ。
トリート・ウィリアムスとの海洋モンスターパニックもの「ザ・グリード」では詐欺師役で出演。巨大化したワームに襲われる、ドタバタ安物アクションものだが、なんとなく、ほのぼの感が漂っているのはトリートの持つ泥臭さのせいか？ 軽いタッチのヤンセンは、クドサも薄らぎ悪くなく、その美貌も一段と映えている。
精神科医マイケル・ダグラスのワイフ役だった「サウンド・オブ・サイレンス」では、ギブスのままで、娘を誘拐した犯人と戦うタフぶりをみせる。良く出来たサスペンスものだが、ダグラスが相変わらずむさくるしいのが難点。それでも、ヤンセン骨折のせいで二人のラブシーンが無いのは救い！ だって、想像しただけで・・・。
近作はロバート・デ・ニーロ、ダコタ・ファニング共演のサイコ・ミステリー「ハイド・アンド・シーク」のドクター役。 ダコタがこわーい少女役、もっと怖いのが・・・。
その他では、かなり色物扱いされている「００７／ゴールデンアイ」、「Ｘ−ＭＥＮ」シリーズなどあり。
最新作は、リーアム・ニーソンが無敵の男を演じた「９６時間」で、ニーソンの元ワイフ役。 ここでは、幸か不幸か色物扱いされてないのだが、あまりにも普通すぎてオーラ無し！ これでは、いい感じの役は一生まわってこないのでは、と心配になるほど、扱いの難しい女優さんである。