生き馬の目を抜く新聞業界で駆けずり回る人々の姿を描いたヒューマンドラマ。 二流の新聞社であくせく働くヘンリー（マイケル・キートン）は、身重の妻（マリサ・トメイ）と仕事の板ばさみ解消のために有名新聞社の面接を受けるのだが、そこが自分の居場所でないことを悟り、スクープを盗み取ったことから始まる、コメディタッチながらも、厳しく痛快な作品。
編集長にロバート・デュヴァル、やり手の上司にグレン・クローズ、同僚にランディ・クエイドと達者な連中を揃えてます。 大作主義のロン・ハワードにしては無欲な小品ながらも内容あり！ グレン・クローズはこんな役やらしたらサイコー！憎たらしいー！
強引な捜査が非難されながらも、活躍が認められサンフランシスコ市警殺人課へ昇進した警官ジェシカ（アシュレイ・ジャッド）だったが、担当することになった連続殺人事件の被害者は、いずれも、かつて彼女と関係を持った男たちだった。
ジェシカのトラウマが鍵となっているのだが、展開に無理あり！オチにも納得いかず！ なにしろ、絡んでくる人が少なすぎて犯人バレバレ！ フィリップ・カウフマンに期待したのに大コケで、アシュレイ・ジャッドに魅力を感じてない者にとっては、とことん辛い一編でした。 上司役にサミュエル・Ｌ・ジャクソン、相棒にアンディ・ガルシア、精神科医にデビッド・ストロザーン。この中に真犯人が・・・。
被害者の胸元にＸの切り傷を残す殺人事件が連続発生。 いずれの事件の加害者も逮捕されるのだが、動機不明で切り傷以外に共通点はなく、事件直前に彼等に接触した謎の男、間宮（萩原聖人）の存在が浮かび上がってくるのだった。
催眠療法をベースにしたサイコサスペンスですが、間宮を取り調べる刑事（役所広司）と心理学者（うじきつよし）までもが、間宮の話術にはまり込んでいくのが怖い。 刑事の妻が精神を病んでいる、という設定にも恐さ倍増！ じわりと忍び寄る恐怖を生み出した黒沢清監督、力量あり！ チンケなはったりばかりと日本のサイコサスペンスを馬鹿にしている人でも見る価値ありかと思います。
現代のアメリカ青年ジェイソンがタイムスリップし、迷い込んだのは古代の帝国（キングダム）。 呪いを解くカギである如意棒を持つ、「導かれし者」ジェイソンが出会った二人の師匠、酔いどれルー・ヤン（ジャッキー・チェン）と旅の僧侶（ジェット・リー）の教えを受け、巨大な悪と戦うことに。
ＣＧ技術のひけらかし以外に何もない「マトリックス」のスタッフと、ジャッキーが組むこと自体、無理ありと思ったけど、そりゃあひどいもの。 スタントなしの実写にこだわるはずのジャッキーの魅力ゼロ！ 内容的にも見るべきものなし！ それでも、面白かったというオジサンあり！ 今さらながら、人それぞれということです。
１８年間、一度も火事の起こったことのない海沿いの小さな町の消防士たちの生活に異変が・・・。 ある日、この町に未婚で美人の蟹研究者、日比野ももこ（鈴木京香）が、やってきたのです。 看護婦にふられたばかりの石井（赤井英和）、妻を亡くした男やもめの津田（竹中直人）等が、彼女をめぐって巻き起こす、小さな小さな出来事をほのぼのタッチで描いた作品です。
監督が竹中なので、大袈裟な展開はないなとの予想通り、まったく淡々としたもの。 このほのぼの感を味わえってことなんでしょうが、それだけで良いのでしょうか？ 消防士たちより田舎臭い鈴木京香がヒロイン役なんで、見ている方は夢も希望もなし！ なにより、こんな小さな町に５人もの消防士がいるのがおかしい！ 兼任消防団員で十分のはず。 と、アラばかりが気になりました。
警官殺しの罪で処刑の日が迫っているエイムズが、ピューリッツアー賞を取ったという過去を持つ元報道カメラマン、ポール（ロイ・シャイダー）に自分の写真を撮ってくれと依頼。執行延期を機に、雑誌記者ダンと共に事件を調べだしたポールは、現場写真に不正を発見！エイムズの無実を確信したのだが・・・。
無実の証拠を掴んでからがスリリングだが、後味悪し！ 友人の死をテーマにして賞を撮った後のポールの苦悩も、殺された警官の妻ハンナ（ボニー・ベデリア）の田舎町で警官の妻として生きる息苦しさも描ききれず！ 死刑囚の苦しみを描いた古典的名作「私は死にたくない」には遠く及ばず。
刑務所入りが迫っている羽原組組長、羽原大介（西田敏行）には、やり残したことが二つあった。一つは生き別れた娘のかおり（常盤貴子）に再会すること、もう一つはジェイムズ・ブラウンの公演に行くこと。 羽原がようやく探し当てた娘の家に向かう頃、弟分の金山（岸部一徳）の命令で、子分達がジェイムズ・ブラウンの誘拐を企むのだが・・・。
西田敏行を主演にした人情コメディというだけで、クドかろう、シツコかろう、すっかり見る気が失せるのだが、懐かしいソウルミュージックに乗って出演者たちが、次々にダンスするエンディングシーンの粋な計らいにはニヤリ！ 辛口評論の井筒監督作品だが、口先とは裏腹にやたらと湿っぽいのがお好きなようだ。
残虐な連続殺人犯を追う刑事、合田（中井貴一）たちは、被害者がある大学の山岳部仲間であることを突き止めるのだが、なぜか、捜査に圧力がかかるのだった。
原作を読んでいないせいか、犯人（萩原聖人）と被害者たちとの直接的な繋がりが見えてこないのだが、二重人格者である犯人に、被害者に恨みを持つ者が入り込んだという解釈でいいのだろうか？ そんなわけで、ストーリー展開には、かなり無理あり。 それでも、縄張り争いしながらも、必死に犯人を追う刑事達がメインとなる中盤までは迫力満点で、グイグイ引き込まれました。 必要以上にグロなシーンが多いのには参ったけど、監督が催洋一では仕方ないか！
運転中の車の爆発によって被害を受けた男が、自動車会社を相手に訴訟を起こすことに。 男のために戦うのは、弱いものの見方として売っている弁護士タッカー（ジーン・ハックマン）、そして企業側の弁護をするのは、タッカーの実娘のマギー（メアリー・Ｅ・マストラントニオ）だった。 父の女癖の悪さを嫌い家を出たマギーとカッターは会えば罵りあうほど不仲だったが、二人の仲をつないでいる唯一の存在だった母親の突然死によって、二人はようやく心の中をさらけ出すのだった。
傑作の宝庫である法廷ものに、父娘の葛藤を盛り込んで、意外性ゼロの展開ながらも退屈することなし。 タッカーの片腕を演じるラリー・フィッシュバーンが知性派としての魅力発揮！ ファン必見！
カーター（ジェフ・ブリッジス）、ヴィニー（ニック・ノルティ）、ロージー（シャロン・ストーン）は、競馬詐欺で若くして大金を手にすることに。 カーターとロージーは結婚、富豪となったのだが、残されたヴィニーは落ちぶれて、飲んだくれる毎日だった。
過去に囚われた三人の再会を、厳しいタッチで描いた人間ドラマですが、彼等の罠にはまって、犠牲を払ったコミッショナーのシムズ（アルバート・フィニー）、欲に囚われることなく美しい心を持ち続ける女性セシリアを登場させることによって、人間の奥に潜むものに迫ろうとしています。 とはいえ、サム・シェパード原作の舞台劇の映画化とのことで、重苦しい「愛の不毛」ものであることは覚悟しなければなりません。
創立記念日の恒例となっているチェーホフの「桜の園」を演じる女子高演劇部員たちの、それぞれの思いを瑞々しいタッチで描いた青春もの。突然、ハジけたようにパーマを巻いてきた部長の志水由布子（中島ひろこ）が、思いを寄せる倉田知世子（白島靖代）に告白する場面を見ていたのは、前日、タバコ喫煙で問題になっていた杉山紀子（つみきみほ）だった。
紀子が好きなのは、由布子だったが、彼女のとった態度は、見ている方が切なくなるほど、すがすがしく、プラトニックな思いの崇高さを伝えてくれます。 知世子役の白島は背が高くてボーイッシュ！なので、無縁な世界に生きたワタシでも違和感無く入り込めました。 唯一、読破した長編マンガ「バナナフィッシュ」の吉田秋生作品の映画化ですが、どうやら最近リメークされたとのこと。 ぶち壊してないことを祈ります。
戦国時代、山名の冷酷非情な大将（椎名桔平）に滅ぼされた秋月城の雪姫（長沢まさみ）とお家再興のための軍資金を守るために、家来の真壁六郎太（阿部寛）と金掘り師の武蔵（松本潤）と木こりの新八（宮川大輔）が手を組む脱出アドベンチャー。
織田裕二版「椿三十郎」が酷かったので期待値ゼロでしたが、雪姫が男装し、六郎太の弟と名乗って逃亡する場面は、ハードでスピード感あり！ 山名の大将も不気味で案外迫力あり！ がしかし、雪姫が女であることがバレてからは、長沢まさみの持つベタベタ感だけが浮いていて、ありきたりの安っぽい時代劇となりました。
フィアンセにふられたジョイ（キャメロン・デイアス）は、気晴らしにラスベガスへとくり出したのだが、ホテルでのダブルブッキングが縁となり、失業したばかりのジャック（アシュトン・カッチャー）と知り合うことに。 ジョイとジャックは酔った勢いだけで結婚！ 翌日、気が変わり、結婚は無かったことにしようと思っていたところ、ジョイのコインでジャックが３００万ドルの大当たり！ 賞金の所有権を争う二人は、自分の有利な離婚となるように罠を掛け合うのだが・・・。
始めは喰えない同士だった二人が、互いの存在によって自分らしく生きる道を見つけ出すという、コメディでなければ許されない安直なストーリーですが、この救いの無いご時世に、見る人を暗くしないことは確か！ なので、それ以上を望まない人にはピッタリでしょう。 そんな映画があっても良いんです。
メキシコ政府軍に武器を輸送するアメリカ人パイロット（ロバート・ミッチャム）が、パンチョ・ビラ（ユル・ブリナー）率いる革命軍に捕まり、命の代償として革命軍のために働くことになるのだが、彼等と行動を共にするうちにビラの持つ人間的魅力に惹かれていくのだった。
勇敢なるパンチョ・ビラの戦いを雄大なスケールで描いた作品ですが、なにより、ひょうひょうとしたロバート・ミッチャムが魅力的。 ビラの片腕役のチャールズ・ブロンソンも渋いし、脚本にサム・ペキンパー、ロバート・タウンってのもかなり凄いけど、そのわりにＢ級扱いなのは、やはりブリナーが原因か？ あえてＢ級街道を歩む監督バズ・キューリックのせいか？
大統領官邸で若く美貌の職員カーラが死体となって発見される。 犯人はあっさり逮捕されるのだが、政府機関によるでっち上げではと疑いを抱いた担当刑事リージス（ウエズリー・スナイプス）とシークレットサービスのニーナ（ダイアン・レイン）は、互いに手を組み、幾多の妨害にあいながらも真実に迫るのだった。
監督がドワイト・リトルというだけで、はなからＢ級視して臨んだが、ニーナが射撃でオリンピックメダリストになったという設定が生かされ、スナイプス君のひとりええかっこしいワンマンショーアクションにならなかったのは救い。 ダイアン・レインがエロティシズムを求められなかったのも良かったのだが、ハードな場面での女の子走りを見るとひ弱さが浮き彫りに。 やはり無理あり！ ウエズリーはタイトで悪くない。
三流マジシャンのシド（ウディ・アレン）のショーを見にいった記者志望の女子大生サンドラ（スカーレット・ヨハンセン）が、客席から選ばれてマジックボックスに入ると、そこに三日前に死んだばかりの敏腕新聞記者ジョー（イアン・マクシェイン）の幽霊が現われ、「タロットカード連続殺人の犯人は、富豪のピーター・ライモンだ」と告げて去っていく。 スクープを狙うサンドラとシドは親子だと名乗ってピーターに接近するのだが・・・。
アレンがスカーレットのために用意したサスペンスコメディ第二弾は、リキミなしのさっぱり味。 アレンのしゃべくりは快調だが、いつもの皮肉屋な感じが薄いし、知性派ならではの奥深さも無いので、そこらに価値を求める人には物足りないかも？ 個人的にはこの軽さは嫌いじゃないです。
これまた記憶障害ものです。 事故の後遺症で短期間しか記憶が保てなくなった青年クリスが、なかなか自立できなく苛立ちが積もっているところを、友人ヅラして近寄ってきた男たちにつけこまれ、自分の職場である銀行襲撃の片棒を担ぐはめに。
クリスの苦しみを丹念に描いて、人生ものとしても伝わるものもあり！ 銃撃戦を大袈裟に引っぱらなかったのも良かったし、支援センターで出会った盲目の友人ルイス（ジェフ・ダニエルズ＝儲け役）とのバディムービーとしても見るべきものあり！ 「アウト・オブ・サイト」、「マイノリティ・リポート」等の脚本家スコット・フランク初監督作品のようで、さすがに、アクション展開になるまでは丁寧。
学生プロレスを舞台にした汗と涙の青春ものかと思ったら、主人公の五十嵐良一（佐藤隆太）は、天才と言われながら、事故で頭をうって以来、記憶が一日しかもたなくなってしまったという「ビョーキもの」でした。 それでも「試合で残った傷跡だけが、生きてる証し」とプロレスに打ち込む良一とその仲間を、コメディタッチで描いて重苦しさは無し。 さほど、泣かせにもかからないので、それなりには楽しめましたが、ドリュー・バリモアの「５０回目のファースト・キッス」をまんまパクって、プロレスものにしただけという安直さは情けない。 ダルビッシュ夫人のサエコが、良一が憧れるマネージャー役で出てますが、正直、その魅力わからず。
四年の刑を終えて出所したドリス（サミュエル・ル・ビアン）は、愛するリズのためにも更生しようと努力していたが、ドリスの力を必要とするかつての相棒ヤンニ（サミー・ナセリ）は、再び暗黒社会へ引き込もうとするのだった。誘惑に負けまいとするドリスだったが、ヤンニの下で働く弟を守るため、反対組織の売人をボコボコにしたことをきっかけにのっぴきならない事態に追い込まれることに。
悪の世界から抜け出せない男達を非情なタッチで描いた犯罪ものですが、ハードな中にも、ヤンニのドリスへの思い、ドリスの弟への思い、そして愛するリズへの思いが交錯し、単なるアクション以上のもの有り！ 特にヤンニのドリスへの思いには純粋さが感じられ、バディムービーファンには響くものあり！
ヤクザの親分（西田敏行）の愛人（深津絵里）とデキているのがバレて殺されかけたホテル支配人（妻夫木聡）が、親分の命を狙った殺し屋を知っていると嘘をついて命乞い！ 映画の撮影だと騙して売れない大根役者（佐藤浩市）を殺し屋に仕立てあげるのだが・・・。
古き良きキネマの香り漂う三谷幸喜ワールド全開の痛快コメディで、オールスターキャストによって繰り出される格調ある笑いの連続には、映画の持つ魅力が溢れています。 ただし、アイデアが尽きないのだろう、詰め込み過ぎたせいで、肝心のラストになってダレたのが残念。 結局は１３５分が長過ぎたのだが、切る勇気が無かった三谷さん残念。 妻夫木君のアタマが長過ぎたのも残念。
宝石強奪に成功した強盗団のリーダー、ポール（ジェイムズ・フランシスカス）は、隠し場所である湖にピラニアを放つ！ そうとも知らず裏切った仲間は、ピラニアの餌食に。 ポールと恋人のケイト（カレン・ブラック）は、生き残ったラスキー（リー・メジャース）を出し抜き、宝石の引き上げに成功するのだが・・・。
ピラニアの恐怖ばかりか、爆破シーンあり、カースタントあり、ダム決壊あり、飛行機墜落ありと何でもありの大サービス！ Ｂ級アクションの鏡ともいうべき作品です。 脚本の甘さ、特撮のチンケさまでも含めて愛することのできる心の広い方なら楽しめるはず。 最後の最後まで油断ならない展開も嬉しい限りだし、マリエル・ヘミングウェイ、マリッサ・ベレンソンと役者もそこそこ豪華です。
１９６９年、長崎の佐世保が舞台。 学生運動に憧れ、サイケデリック・ファッションやロックフェスティバルに刺激された高校生ケン（妻夫木聡）とアダマ（安藤政行）とその仲間が、軽薄な思いつきから学校をバリケード封鎖！
原作：村上龍、脚本：宮藤官九郎という喰えないメンツによる青春コメディですが、遠からず似たような体験のあるワタシとしては、思い出すのも気恥ずかしく、まったく笑えませんでした。 警察沙汰の大事になったにもかかわらず、女子が絡んで楽しい思い出となっていくウソ臭さい青春群像にも納得いかず！と、たかがコメディに食ってかかるのであった。 「フラガール」の李相白監督作品。
理想的な結婚式を挙げることだけが夢だったローラ（キャメロン・ディアス）が、いよいよカイルと式をあげることになるのだが、カイルは悪友たちとバチェラーパーティーへ！ 友人の一人が、ホテルに呼んだコールガールを事故死させてしまった上、現場にやって来た保安員まで殺してしまったから、さあ大変！ カイルとその友人たちは、死体を埋めて何食わぬ顔で式に出席しようとするのだが・・・。
キャメロン主演の明るく楽しいセクシーコメディを期待すると腰をぬかすほどの強烈ブラックさで、次から次へと血まみれ死体の山。 賛否はあると思いますが、ここまでやってくれれば痛快！ 友人役でクリスチャン・スレーター、ダニエル・スターン。 監督は後に「キングダム／見えざる敵」を撮る俳優ピーター・バーグ。
マフィア組織による殺人事件の目撃者ショーンを保護したＦＢＩ捜査官フリン（サミュエル・Ｌ・ジャクソン）は、ロスの裁判所を目指し、極秘のうちにホノルル空港を立つのだが・・・。
飛行機ごと墜落させようと企む組織は、なんと大蛇や毒蛇を機内に送り込んでいたのだった。 興奮した蛇どもが、うじゃうじゃと溢れ出る機内は、電気系統もいかれ、機長も毒蛇に噛まれて大パニックに。 オバカアクションと笑うなかれ！ Ｂ級丸出しのストーリーながら意外にスリルあり！ それなりに楽しめてしまうのがこの手の作品の良い所ですから、たまには肩肘張らずに楽しみましょうよ。
ジェイク（エドワード・バーンズ）をリーダーとする詐欺師グループが騙した相手は、暗黒街の大物キング（ダスティン・ホフマン）の会計士だったから大変！ 仲間の一人を殺された上、キングのライバルを罠にはめるよう強要されるのだった。
かなり凝った展開なのだが、騙し騙されの詐欺師ものは、見ている方にもそれなりの覚悟があるのでちょっとやそっとの引っ掛けじゃあネタばれが当たり前！ そこを濁すには、やはりアクションが一番なのだが、それも無しなので爽快感に欠けるデキ。 それでも、渋い役者を揃えているのでワタシ的には十分楽しめました。 バーンズにホフマンにアンディ・ガルシアにレイチェル・ワイズがメインですが、ポール・ジオマッティが良い！ 刑事役にルイス・ガスマンも。