家族と平和に暮らすはずのジャック（キーファー・サザーランド）が、またしてもテロ集団相手に必死の戦いを見せてくれます。国のために共に戦った元CTUのルネもまた現場復帰するのだが、ルネが精神的に病んでいるのを知ったジャックは、大切な存在だった彼女のためにありったけの愛をそそぐのだった。
8シーズン目で遂にファイナルとなる「24」ですが、痛々しいほどにやさぐれるルネには死の影が漂っていて、これまで以上に緊張感に満ちてます。愛のために暴走するジャックも凄まじいし、何があっても正義を貫き通してきたはずのアリソン・テイラー大統領が目的のために手を汚してしまうという展開も引っ張るものあり！ 残念なことですが、その面白さにおいてはどんな映画も「24」には太刀打ちできません！
ジャックの危機を救う、かつての仕事仲間にマイケル・マドセン起用は嬉しかったぜー！「U・ボート」のユルゲン・プロフノウ、「エイトメン・アウト」のD・B・スィニー、「ジョージア」、「8月のメモワール」のメア・ウィニンガムも出てまーす。
山形県の内陸地方のとある村では、村おこしに落武者が眠る地域を訪れるツアー開催中！夏休みに入った歴史研究部の女子高生四人が顧問の先生と共にやって来たのだが、村の開発を進める連中が歴史ある祠（ほこら）を破壊したことから、平家の落武者が蘇り、人々を襲い始めるのだったあー。
監督、竹中直人の思い入れワールド全開の「くだらなさ」が満喫できるホラーコメディです。ホラー映画に明るくないので、多分連発されているのだろうパロディに苦笑いはできませんでしたが、全力での「くだらなさ」はけっこう楽しめました。痴呆のばあちゃん（由紀さおり）の歌が、落ち武者達の生気を奪い取るってのは「マーズアタック」ですね！ 顧問の先生役マイコさんが綺麗です。綺麗なだけでなくハチャメチャやってます。そこが楽しいです。
ユニオン社の人工臓器開発により長寿社会となった近未来。人工臓器のローン返済が不可能になった者の体内から臓器を回収するという激務をこなしてきた凄腕レポマンのレミー（ジュード・ロウ）が、取り立てに失敗！自らも人工臓器を使うようになって初めて彼らの悲しみを知るのだが、そのため、仕事が滞り、支払いができずレポメンに追われることに。
ともかく内臓えぐり出しの連続なので食事中は避けるべき！ ウソと分かっていてもエグイですから。 ユニオン社との死闘はゲーム感覚で、その手のノリが楽しめれば退屈しないかもね？ ラストを単なる夢オチ（ネタばれ御免）と捉えるかどうかで評価が分かれるところでしょう。 レミーの相棒役にフォレスト・ウィテカー。
不貞を犯した妻を刺し殺してしまった山下（役所広司）は、8年間服役し仮出所！ 過去を隠して理髪店を開業も、極度の人間不信から、水槽で飼っているウナギと語り合う日々。そんな山下が、睡眠薬で自殺をはかった女、桂子（清水美砂）の命を救ったことから、共に働くことになるのだが・・・。
嫉妬心から全てを失ってしまった男が、人間として再生する姿をねっちりしたタッチで描いた作品です。そのねっちりさは、やはり妻殺しで服役していた男（柄本明）との絡みに表わされるのですが、この二人のやりとりによって人間の奥底にあるものが浮かび上がってくるので、その部分では伝わるものあり！ 柄本明のねっちりダメ人間ぶりが楽しめれば名作扱いでしょうが、そうでないワタシはちょっと・・・。 今村昌平作品です。
かつては一世風靡したカントリーシンガーのバッド（ジェフ・ブリッジス）は、酒に溺れドサ回りで食いつなぐ日々。そんなバッドがインタビューに来た記者ジーン（マギー・ギレンホール）に出会い、彼女を愛することで更生する姿を描いた人生ものです。
ジーンと出会ったバッドが張り切る理由はよく解りますが、親子ほども年の違うジーンがボロボロのバッドに惹かれるってのがいまいちピンとこないんだよね。男目線のマッチョな感じ＝カントリー、という単細胞的発想は勘弁してくれよ！と思っていたら、ジーンが自立する女性らしさを見せてくれる展開だったので救われました。 人生ものにしてはテンポ良く、ダラダラしてないのも良かったです。バッドのバックを担当する連中が妙にチカラの入ったプレイを見せるのは、カントリーロックへの深い愛情からでしょう。 エンドロールには音楽を担当した故ステーブン・ブルトンに捧げるのメッセージあり。
親の残した遺産のおかげで、煩わしさから逃れ気ままな人生を送ってきた38歳の自由人ウィル（ヒュー・グラント）が、ひょんなことからいじめられっ子のマーカスと知り合うことに。マーカスは精神的に不安定な母親（トニ・コレット）と暮らしていたが、そんなマーカスと関わることで新たな人生を歩み出すことになるウィルの姿をほのぼのタッチで描いた人生ものです。
イブですから、今夜だけは血なまぐさいアクションものはカット！ もちろん毒舌もカット！ そんなシバリを乗り越えて良いなあーと思える作品はそうそうありませんが、しいてあげればコレ！ マーカスが学芸会で愛する母親フィオナのために歌う、ダサいはずの「やさしく歌って」がメチャメチャ心に沁みるんです。バックバンドを担当したウィルにもマーカスの歌声が沁みたんでしょうね、きっと！作りものの世界なのにウィルの気持ちが手に取るように伝わって来るー！ あたりまえの作品でゴメンネー！ でも好きなんです。
「やさしく歌って」はもちろんロバータ・フラックの名曲。
他人の夢の中に入り込み、情報を盗み出すことを仕事とするプロ集団のリーダー、コブ（レオナルド・ディカプリオ）は、サイトー（渡辺謙）の依頼で、サイトーの対抗企業の新社長となるロバート・フィッシャーに潜在意識を植え付ける（インセプション）という難解な任務を引き受けるのだが・・・。
フィッシャーの夢の中に入り込み、夢の世界にいる事を理解させるという無茶振りから話が展開するのですが、夢の中で死ぬと「虚無」状態になってしまうとか、睡眠薬で昏睡状態のまま夢の世界で死ぬと現実に戻れず、もっと深い夢の世界に落ち込むとか、ご都合主義の自分勝手なルールをふりかざすのでついていけませんでした。CG使用により表現できる映像世界が広がったのは確かでしょうが、それによって映像化は無理と言われた作品が地に足つかないものとなって発表されるのにはガッカリだよ！
ノルウェーの首都オスロ。過激アナーキスト一味がイギリス大使低をのっとり、大使を人質に仲間の解放を要求！ オスロ保安部長タークビル（ショーン・コネリー）とイギリス武官のバーンズ大尉が交渉に当たるのだが・・・。
タイトルにもあるように犯人達が逃亡用の飛行機までもジャックするという展開はかなりのスケールを思わせますが、そこらを期待するとちょっと肩すかし！ だからといってがっかりかと言えばさにあらず！ 犯人達との駆け引きをジワリと描いて地味ながら味わいのあるサスペンスに仕上がってます。 コネリーを無敵ヒーローとしなかったのも大正解！ ネタばれなので書けませんが、当然、ひとヒネリあり！ 飛行機のっとり犯のリーダー役でイアン・マクシェイン。
勤務先のガソリンスタンドでヤクザに絡まれた冴えない青年、雅樹（柳ユーレイ）が、そのヤクザに手をあげてしまう。法外な治療費を請求されたことで、雅樹が所属する草野球チームの監督で元ヤクザの隆司（ガダルカナル・タカ）が乗りだすのだが、ことは治まるどころか、隆司はボコボコに。 隆司の願いで拳銃を手に入れるために雅樹と野球チームの先輩、和男（ダンカン）は沖縄に渡るのだが・・・。
久々の見直しでしたが、やはりこれは凄い映画です。 いつバイオレンスが叩きつけられるのかドキドキ！ ともかく全編、緊張感に満ちてます。 こんなに緊張して見ていたら、随所に放り込まれる「ボケ」にも、ひきつった笑いしか浮かびませんて。 これまで幾多の「夢オチ＝ネタばれ御免」を批判してきたワタシですが、この作品に関しては夢オチで良かったと心底思いました。
バイクレーサーのロジャー（ピーター・フォンダ）とメカニックのフランク（ウォーレン・オーツ）が、それぞれのワイフを連れゴージャスなキャンピングカーで休暇旅行に出るのだが、車を止めた川べりで、偶然、カルト集団による死の儀式を見てしまったことから、彼らに追われることに・・・。
珠玉の「さすらいのカウボーイ」を生んだフォンダとオーツによる一転B級ホラームービーですが、このあたりのアクションを得意とするジャック・スターレットが手堅くまとめ上げてます。テープダメージがひどくて見直しが利かなかったのですが、このたびめでたくDVD化がなりまして再会！ 昔の印象以上にカーアクションに熱が入っていたのにはびっくり！ ホラー的な要素はいまいちながら、アクション映画としては上々！ 難しい事を願わず、それでいてアクション映画に愛を注いできた方なら、多分、ダイジョーブ！
野心に燃える証券マンのバド（チャーリー・シーン）は、手段を選ばず巨大な富を手にした投資家のゲッコー（マイケル・ダグラス）に憧れ、強引に彼に近づき、彼の元で働くチャンスを得るのだが・・・。
やばい仕事をこなして、ゲッコーに認められたバドだったが、ゲッコーがバドの父（マーティン・シーン）の働く航空会社のっとりを企んだことから対立するという、ウォール街を舞台にした作品です。チャーリー＆ダグラス＆オリバー・ストーンという個人的には気が重くなる面子ですが、対決模様になってからはスリリングな展開を見せてそこそこ楽しめるデキ！ まあ、評価の高い作品ですので、いまさらワタシの感想など何の意味も無いでしょうけどね。
バドの先輩役ハル・ホルブルックが渋味発揮！ バドとつき合う金の亡者ダリル・ハンナは、相変らずのお色気度ゼロで良いとこなし！
ニューヨークの売れないシンガー・ソングライターコンビ、ロジャース（ウォーレン・ビーティ）とクラーク（ダスティン・ホフマン）は、仕事を求めてアフリカ王国へとドサ回りに出かけるのだが、そこで左翼ゲリラの一員シーラ（イザベル・アジャーニ）に出会ったことから、陰謀に巻き込まれることに。
2大スターが、歌に笑いにアクションにと大騒ぎのコメディです。しがない2人の出会いと音楽生活をほろ苦に描いたニューヨークシーンはそれなりに楽しめたんですが、アフリカに渡ってからのドタバタ展開はいまいち不発！軽さも出せるホフマン、CIA職員にチャールズ・グローディン、監督にエレイン・メイと揃ったので期待もあったんですけどねー、心底笑えて楽しめるコメディってのにはなかなか出合えないもんです。
アマチュアボクシングの名門マクグイン家の長男レイ（ジェフ・フェイヒー）はプロの道に進んでいたが、人気ボクサーのペドロサ戦でプロモーターに負けるように命じられ、断ったことから制裁を受け命を落としてしまう。 唯一の目撃者が証言を尻込みし姿を消したのを知った弟エディ（クレイグ・シェイファー）は、一家の願いであるオリンピック出場の夢を捨てプロ転向、ペドロサと対決するのだった。
試合が始まるとセコンドについた父ダン（ジーン・ハックマン）と祖父の作戦が正反対でモメまくり！ その会話の中にダンがプロの世界を苦々しく思っていることや、正統派に見せかけて、実はメチャメチャガッツ全面なのが分かってくるのですが、重苦しいドラマ部分をそういう見せ方にしたのは良かったですね。結末は予想通りですが、それでもボクシングシーンは燃えるものあり！ B級アクション道を行くジェフ・フェイヒーの魅力を初めて知った作品でもありました。
舞台はフランス。身内だけで血の結束を守り続けている強盗団マラキアン一家だったが、ボスであり父であるミロ（ジャン・レノ）が、息子アントンの恋人エロディをよそ者扱いし、二人の仲を裂こうとしたことから崩壊に向かうというマフィア・アクションもの。
一家が移民であることがミロとアントンの間に溝を作ったという設定に説得力を感じればまあまあってとこかなあ？ ミロに同僚を殺された警視ソーニヤの執念みたいなものを掘り下げて描けばもう少し盛り上がったかもなあ？ってな感じでいまいち燃えるもの無し！ この頃のジャン・レノものは弱いなあ！
ミルウォーキーの刑事部長ポール（チャールズ・ブロンソン）は、自分の誕生日に警官一家を嫌い一人カリフォルニアで自由奔放に生きる末娘ジャッキーの参加を望むのだが、やってきたジャッキーはパーティ先で酔いつぶれた上に、介抱してくれた富豪とベッドイン！ その翌日、ベッドの中で富豪は死体となって発見され、ジャッキーは犯人として拘束されるのだった。
ブロンソン起用のTVシリーズですが、監督がテッド・コチェフでは見逃せませんて！ジャッキーの無実を晴らすために、ポールやその家族となる長男の刑事ベン（ダニエル・ボールドウィン＝殺し屋に銃弾を喰らう！）、次男の警官エディが動き出すという展開ですが、家族間のトラブルを織り込みながらも、意外なことに謎解きの方に興味がそそられる一編でした。
富豪の妻にレスリー・アン・ダウン、マフィアのボスにジョン・ヴァーノンとTVにしては頑張った布陣。
女番長真紀（池玲子）率いる不良グループ「パール団」が、他のグループと対立、抗争を繰り返す中、ヤクザ組織から利用されていく姿を描くエログロ、ハードバイオレンスもの。東映ピンク路線を引っ張った池玲子主演のシリーズ第二弾。
どう見ても○○なのに脱いだとたんに大女優扱いされてしまう表舞台とは大違いで、出る女優、出る女優が惜しみなく脱ぎまくりの大サービス！なのに、決して日の目を浴びること無しのB級ものですが、そんな女優陣の心意気が嬉しい一編です。御存知、池玲子様は陰りのある美形、杉本美樹は日本人離れしたバタ臭い顔立ちの本格美人、渡辺やよいはキュートでコメディアンヌ的魅力あり！ そんな女優陣が身体を張って楽しませてくれますが、全体にはメジャー作品では決して醸し出すことが出来ないだろう退廃的なムードが・・・そこらは時代なんでしょうかね？ 随所におとぼけもありですが、なまぐさ坊主役の由利徹さんはサイコーです。
若くして株の仲買人として成功したジャック（ケビン・ベーコン）だったが、読みが狂って一夜にして有り金全部どころか、両親の貯金までもすってしまう。そんなジャックが新たに選んだのは自転車を使って書類などの配達をする仕事。株の世界から足を洗い、街中を全速で疾走する毎日に満足するジャックだったが・・・。
挫折から新たな世界に挑むジャックとその仲間達の青春を描いた作品です。配達の仕事はきれいなものばかりではなく、トラブルに巻き込まれた仲間を救うために街のチンピラ、ジプシー（ルディ・ラモス）と対決するのですが、自転車で車を迎え撃つシーンはちょっとリアリティに欠けるかな？ いかにもルディ・ラモスらしいキャラ設定とはいえ、このジプシーってヤツが大物なのか、小者なのかがはっきりしないのも食い足りない作品にしてますね。
金に困った友人のために再び、スーツに着替えてからの展開は予想通りながらも痛快さあり！ジプシーの仕事を断って消されるブードゥー役でローレンス・フィッシュバーン、代わりに利用されるテリーにジェイミー・ガーツ。
平凡なサラリーマンを装う朝倉（松田優作）だが、その裏の顔は自らの野望のためには手段を選ばない男。現金輸送車を襲い一億円強奪に成功した朝倉だが、奪った紙幣のナンバーが控えられていたことから、鍛えられた肉体と頭脳を駆使し、薄汚い企業や暴力組織相手にマネーロンダリングを企むのだった。
荒唐無稽な優作のワンマンショー的作品で、これといって語るべき内容はありません。洋画アクションに対抗意識を燃やすカドカワ映画らしくおいしそうな場面を連続させてますが、脚本的にはハチャメチャ！ 体当たり演技の風吹ジュンが話題でしたが、怪人、岸田森、こわーい顔してコミカルな成田三樹夫に注目！
名門イーストサイド高校の教師ジョー・クラーク（モーガン・フリーマン）は、その熱血さのあまり教育委員会とぶつかり退職！ それから20年、そのジョーが、いまでは荒廃しきったこの学校を立て直すために校長として戻って来た。
不良達を立ち直らせてこそ熱血教師ものの定番なんですが、ここではいきなり不良達は全員退学！と甘っちょろさ無し！一瞬、さすがリアルストーリーと思ったんですがねー、その後は絵に描いたようなヒューマンドラマ展開となり、やたら説教臭くてダメでした。張り切り過ぎのフリーマンは好きになれません。
麻薬密売の捜査中に同僚を殺されてしまったマレク（ロシュディ・ゼム）は、犯人への復讐を誓い潜入捜査官に。麻薬組織内の「ゴー・ファースト」という運び屋グループの一員になるのだが・・・。
フランスからスペイン、モロッコへと運び屋達が行くとの謳い文句なので、観光映画を期待しましたが、ひたすら高速道路を突っ走り、あっという間のリターンで、その点ではかすりもしませんでした。アクション的にはテンポ良く退屈することなしですが、ポイントとなるはずの、もう一人の潜入捜査官との絡みが淡白だったのが残念！
沖縄の離島が舞台。サトウキビ刈りのアルバイトに集まった悩み多き若者たちが、沖縄というゆったりとした土地で、朝から晩まで汗して働くうちに浄化していく姿を描いた青春もの。
それぞれの悩みが順々にスポットされていく展開は定石通り。お互いがぶつかり合いながらも、次第に心通じ合うという「あまっちょろさ」はありきたりで、個人的には残るもの無しでした。いくらかでも人生を変えたいと思ったら、新たな世界に飛び込むしかないと言いたいのでしょうが、ホントに苦しんでいる人ってのは、多分、それができないんじゃないでしょうか？
主演はいちおう香里奈のよう、相変らず食えない長澤まさみも出てます。
ダンカン刑事が拳銃自殺！捜査に当たったバニオン刑事部長（グレン・フォード）の元にダンカンの愛人ルーシーから「自殺するはずがない」との訴えが。そのルーシーが遺体で発見されバニオンが動き出すのだが、バニオンを狙って仕掛けられた爆弾によってバニオンの妻が死去！ 復讐に燃えるバニオンの暴走が始まるのだった！
フリッツ・ラング監督が描く刑事アクションものですが、時代を考えれば「ダーティハリー」以上のものあり！ 悪の組織につながるダンカンの遺書を巡り、悪妻が強請りを賭ける相手は警察上部も牛耳るギャングのボス、ラガーナ！ そのラガーナを追い詰めるバニオンのハードさは引き込むものあり！バニオンとラガーナの用心棒（リー・マービン）の情婦デビーとの関係も良いし、バニオンの娘を守るために手を貸す男達もカッコいい！ 見せ場たっぷり！
鉄の規則と過酷な校則で知られるカロライナ士官学校が舞台。学校の名誉を守るという名目で、臆病者や黒人にリンチをくわえ、退学を迫る闇の過激集団組織「テン」と、エリート士官候補生（デビッド・キース）とその仲間たちの対決を描いたサスペンス。
KKK団の如き差別主義者たちによる残忍なリンチには目を伏せるものあり！なので結構迫力ある作品に仕上がってます。キースの上官にロバート・プロスキー、「テン」のメンバー、マイケル・ビーンが持ち味発揮！
15才になる娘キットとシカゴで暮らすシングルマザーのクローディア（ホリー・ハンター）は、感謝祭の帰郷を前に仕事をクビになってしまう。彼氏と過ごすというキットを心配しつつ、一人落ち込んだ気分のまま実家に戻ったクローディアを待ちうけていたのは・・・。
同じ兄妹でありながら、家を離れ自分の意志を貫く長女クローディアと、同姓と結婚式をあげたばかりの弟トミー（ロバート・ダウニーＪｒ）は通じ合っているのに、地元に残って銀行マンと結婚し子供二人を儲けた妹ジョアンとは喧嘩ばかり。自由に生きる二人に憧れながらも、それが出来なかった自己を安易に肯定するジョアンの態度がねたみ、ひがみとなっているのですが、クローディアとトミーはそんな思いに気づきながらも、平凡で面白味のない生き方を選んだジョアンをチクチクとイジッてしまう！という家族内の複雑な心情を描き出しています。兄妹ばかりではなく、両親、親戚、幼なじみとの微妙な関係にまで迫っていて内容ありなんですが、それが軽いタッチで語られるので、押しつけがましさを感じさせません。そこに好感！
クローディアの幼なじみ役でデビッド・ストロザーン、トミーのビジネスパートナーでディラン・マクドーモンドと多彩な面子を集めた監督は、そうです、ジョディ・フォスターなのです。
ハンターとして進化を遂げるスーパープレデターは、人類の中から獲物として襲いがいのある最強の者達（兵士、スナイパー、日本のヤクザ、死刑囚など）を自分たちの惑星に連れて来てはジャングルの中へ投げ出し、ハンティングを開始するのだった。
製作ロバート・ロドリゲスの意向が強いのかなあ？ 勢いだけで引っ張ってますが、脚本は雑！ これが、現在日本の一番人気の作品だなんて幼稚だねー、悲しいねー。人類が入っているのが見え見えのプレデターには、円谷プロ以上のものは無いと思います。
リーダー的存在ロイスにエイドリアン・ブロディ、ローレンス・フィッシュバーンはゲスト的扱いでした。