テレビの人気キャスター、ラス（ジョン・トラヴォルタ）は、副業に失敗し借金地獄！ 宝くじ（ロト）番組のキャンペーンガール（リサ・クードロー）と組んで、一攫千金の計画を思いつき当たりクジを手にするのだが・・・。 テレビのプロデューサーやら、金貸しの手下やら、アホな警官やらがドタバタと絡んできて当たりクジはあらぬ方向へ。
リサ・クードローの過剰なお色気をウリにしたクライムコメディですが、このリサのアクの強いヤンキーあばずれっぽさが許せればもっと楽しめたんだろうけど・・・さ。 それでも、ティム・ロス、エド・オニール、マイケル・ラバポート、ビル・ブルマンと冴えないおっさんがゾロゾロ出てくるので、個人的には十分。
ギャンブルから足を洗えず、借金取りに脅かされオレオレ詐欺に手を染めるシンヤ（岡田准一）、芸人だった母の元相方を捜し求める寿子（宮崎あおい）、ホームレスとなった今も、昔、思いを寄せた女性が忘れられずにいる男が、それぞれの愛を追い求めるうちにリンクしていくという人生もの。
劇団ひとりのベストセラーの映画化ですが、思った以上にしっかりしたデキなのは原作のチカラでは？ 読んでないけど。 三人とはリンクしないけど、アイドルおたく（塚本高史）のプラトニックな愛もいい感じで描かれていて爽やかさもあり。 ただし、個人的にはホームレス役の西田敏行の「押し出し」のクドサに嫌気なので、決して好きな作品とは言えません。
愛情に恵まれず刑務所を出たり入ったりのジャックス（キアヌー・リーブス）が、兄の結婚式に出席。 兄の罠にはまり無理やり結婚させられる花嫁フレディ（キャメロン・ディアス）に惚れてしまい、二人は愛の逃避行へ。 追ってきた兄がフレディを撃ち殺すという展開は、過激なラブアクションのようですが、そこは主演がキャメロンですからオフビート感覚！ しかし、コメディでいいのだなと思って見ていると、本格的にドンパチ、流血！ そこらが半端にシリアスなので笑うに笑えず、人間ドラマとしても心に残るもの無しの困りものでした。
不良グループに絡まれ、殴られる寸前だった高校生、佐藤翼は、突然目覚めた特殊能力により別の日本（パラレルワールド）へ移動！ そこでは、超能力を持つ国王の命令で、佐藤姓を持つ人々を標的にした究極の鬼ごっこが行われていて、捕まった佐藤さんは次々に死刑にされるのだった。
ストーリーのアイデアには見るべきものありだし、あまりにチープな映像にも懐かしさを覚え許せましたが、いかんせん、仮面を脱いだ国王にはがっかり、興ざめ！ これ以上は書きませんが、国王役のあの人のリアルなつもりの演技はどーなんだろうか？ 個人的には引く一方なんですが。
気弱なサラリーマンの鈴木さん（堤真一）は、愛する娘をボコボコにした高校生、石原（大物政治家の息子でボクシングチャンピオン）に謝罪を求めるため学校へ乗り込んだものの、学校を間違えた上、武道の使い手スンシン（岡田准一）に伸されてしまう。
それがきっかけで師弟となったスンシンと鈴木さんのリベンジまでを描いたコメディですが、スンシンとその仲間と鈴木さんの心の交流が軽快なタッチで描かれていて、難しいことを言わなければそこそこ楽しめるデキ 。 スンシンの孤独もサラリで、感動の押し売りにならず良かった。
友人だった警官アンディの自殺で田舎町に戻ったマット（ジャド・ネルソン）を待っていたのは、かつての恋人キャシー。 キャシーはアンディの妹で、兄の自殺に疑問を持ち、アンディから預かった連続少女殺人事件の真犯人の告白と、犯人からの謎のメッセージが込められたテープをマットに聞かせるのだった。
謎に迫るマットとキャシーにとりたてて魅力なく、福音書に込められたメッセージと犯人との繋がりも意味不明なのでＢ級扱いもやむなしだが、展開の速さと、舞台となる貯水池が静かな不気味さを生んでいて捨て難さあり！ 飢えたるサスペンスファンなら、宗教絡みのはったりサイコものと疑いつつも見てしまうはず。
仕事も恋人もなく、ちょっとマザコンなトムは、ある日、自殺した同窓生の母ルーシー（バーバラ・ハーシー）から唯一の友人として息子の棺を担いで欲しいと頼まれるのだが、その名に思い当たらなかったにもかかわらず、断わりきれずに手伝うことに。 その葬儀には、かつての憧れだったジュリー（グウィネス・パルトロー）も参加、ようやくデートにこぎつけるのだが、あろうことか悲しみに暮れるルーシーとも関係をもってしまうのだった。
優し過ぎて道を誤るトムとジュリーの姿を描いたラブストーリーといえば聞こえは良いのだが、ジュリーの存在にリアリティがなく、「卒業」の出来そこないでも見た気分。 トムがもう一人のトムを探し出したりと悪くない場面もあるのだが、名作には遠く及ばず。
スペイン、サラマンカ、マヨール広場で行われる国際テロ対策の首脳会議で米大統領の狙撃事件が発生！ 事件に関わるシークレット・サービス（デニス・クエイド）、テロ組織のスパイ、実行犯、観光客の一人（フォレスト・ウィッテカー）、そして大統領（ウィリアム・ハート）など、それぞれの立場から見た事件の全貌がスピード感溢れる映像で語られるサスペンス・アクション。
何度も時間を戻す手法はあざといが、カーアクションをメインにしたので退屈しないデキ。 大統領の勇敢さや、子供だけは救わなければとする良心には、いかにもアメリカ映画的な安っぽさが漂っているけど、さ。
ダニエル・デイ＝ルイスがオスカーというだけで誰もが重苦しいと察知しますが、予想たがわず半端ない重さ！ ちょっと期待していたポール・トーマス・アンダーソン監督作品ですが、今回は僅かなケレンも見せることなく真っ向勝負で１６０分ですから、長いこと長いこと。 肝心の内容はといえば、自分以外には何も信じず、成功だけを追い求めてきた山師ダニエル・ブレインビュー（ルイス）が、石油王となりながらも、金以外には何も手にできず老いていく姿をサディスティックに描いた作品でした。
いかさま牧師に自分を見たダニエルは自分への怒りを、彼を滅ぼすことへと転化させていくのだが・・・。
正義を求める理想主義者の判事スティーブン（マイケル・ダグラス）は、法の盲点をつき、逃げ延びる犯罪者たちを野放しにしてしまう現状に悩んでいたが、ある事件をきっかけに、闇の世界で凶悪犯を抹殺している組織に加わることに。 ある時、組織の判断に間違いがあることを知ったスティーブンは、死刑の執行を止めようと現場へ向かうのだが・・・。
「ダーティハリー２」、「必殺処刑コップ」など、同じようなテーマを持つ作品も多いが、シリアスさとサスペンスのバランスが良いので結構楽しめるデキ。 闇の組織を追う刑事役にヤフェット・コットー、監督にギリギリ頑張っていた頃のピーター・ハイアムズ。
祈祷師としての修行も積んでいる新人の先住民保安官ジム（ルー・ダイアモンド・フィリップス）は、張り込み中に小型飛行機の墜落を目撃、墜落現場には謎の死体が残されていた。
この頃はＢ級アクション出演も多く、パッとしないルー・ダイアモンドですが、さすがに先住民の血を引くだけあって、この手の作品ではかなり良い味出しますから見逃せません。 ちょっとテンポがゆるいのが難ですが、複雑に入り組んだ謎解きには妙あり。 先住民ものならではの神秘的な部分も生かされているのでＢ級として葬るにはいかにも惜しい！ 上司役のフレッド・ウォードもまた先住民の血を引いているとのこと。
シーズンⅡの終わり方があまりにも唐突過ぎて見捨てようと思ったけど、やはりこのドラマは抜群に面白い。 脚本家協会ストの影響で７巻に短縮されたので、ただでもスピード感のある展開なのにそれ以上。 シーズン最終回も納得のエンディングでシリーズⅣが待ち遠しい限りだ。
裏主演のティーパック（ロバート・ネッパー）が人気だが、それも当然の凄キャラだし、マホーン（ウィリアム・フィクトナー）の強さも魅力！ マイケル＆リンカーン兄弟と強力な絆で結ばれるスクレにも危機が迫っている。 ストーリーに触れるのは掟破りなのでこの辺で消えなきゃならないが、ともかく奴等のタフさにゃあ、頭が下がるぜ。 オリンピックなんか目じゃないって！
１９８３年、ヴァージニア大学の学生寮で同室になって以来の親友だったティム（上流の生まれで司法省を目指す）とピーター（暗い家庭に育ったせいでコンプレックスを抱えていて、その上昇志向を政治の世界に向ける）の裏切りと復讐の対決を描いた人生ドラマ。
野望のためには手段を選ばないピーター役が、コンプレックスに無縁そうなジョン・キューザックだったせいか、ドロドロな展開ながらラストの二人の別れにわずかながら未来を感じさせたのが救い。 ティム役に上流階級がはまりのジェイムズ・スペイダー。 ピーターに利用される議員役でリチャード・ウィドマーク。
チャイニーズ・マフィアとジャパニーズ・ヤクザの抗争が続くサンフランシスコ。 ３年前、伝説の殺し屋ローグ（ジェット・リー）に相棒を殺されたＦＢＩ捜査官ジョン（ジェイソン・ステイサム）は、抗争に手を貸すローグを追いつめるのだったが・・・。
次々と繰り出されるカンフー、チャンバラ、銃撃戦の連続は、確かに退屈させることなし！ しかし、ローグの正体が明かされるあたりの脚本のヌルさ、イージーなつじつま合わせにはガックリ！ そこまで求める方に無理があるのだろうけど、そこらをクリアしない限り、アクションものの地位向上はないはず。 まあ、作る側も見る側もそんなことお構いなしなんでしょうけど。
一攫千金を夢見るレイ（ハーベイ・カイテル）は、鉱山を当てるために投資を募っていたが、資金繰りに追いつめられ詐欺罪で逮捕されるのだった。 そんな父のせいで、亡き母（ケリー・リンチ）に代わり、妹の面倒を見ながら作家になることを夢見て高校へ通うソニアの辛く厳しい青春を描いた作品。
身勝手なレイは保釈中に逃亡、妹は施設送りに、と悲しみの押し売りのようなあざとい展開でしたが、逆境の中でも悲しみをこらえて立ち振る舞うソニアのけな気さと、堅物と思われた詩の先生が、意外なキャラを発揮し優しさをみせてくれるのが、大いなる救い。
「エリザベス」と同じ監督、主演によって製作された黄金時代を築くまでのエリザベス（ケイト・ブランシェット）の姿を描いた続編。
女王の座を狙い陰謀をめぐらすメアリーのとの対決、スペイン無敵艦隊との歴史的な海戦など、サスペンス・アクション的な見せ場をサラリと流した分、メリハリに欠け、まったく盛り上がらず。
もともと歴史ものには興味がない上、重たい人間ドラマも苦手なので、「出生の弱み」をカバーするための老獪さや、ウォルター（クライブ・オーウェン）への好意を押し殺すバージン・クィーン、エリザベスの苦悩には好感を持てず、正直退屈でした。 ただし、歴史に興味があり、人間ドラマが好きなら、まったく逆の思いを抱くかも。 それほどまでに偏った評なので無視して下さい。
地下鉄に乗り、駅の階段を上がると、そこは昭和３９年の東京だった！
どうしたって明るく楽しくなってしまうはずのタイムスリップものですが、事故死した兄を救おうとするチャンスに恵まれた男の話だと思ったら、縁を切っていた父の過去を知り、自分の現在の恋人との関係まで明らかになっていくという、良く言えば文学的ややこしさのある作品でした。 そこらは原作者、浅田次郎の世界なのでしょうが、映像的には、タイムスリップものにつき物のご都合主義的「アラ」ばかりが目立って、話がシリアスになればなるほど説得力なく引いてしまうのでした。
仮釈放の父ジャック（ジェフ・ブリッジス）と孤独な息子ニック（エドワード・ファーロング）の親子の絆を描いた作品。 始めはうとましく思えた息子の存在の大きさに気づいた時すでに遅く、昔の仲間の手によって、二人は犯罪の波に飲み込まれていくのだった！
今となっては悪い夢ですが、当時の人気子役ファーロング起用のためか、無理やり悲劇的にした感じが納得できず残念！ ラストシーンのジェフ・ブリッジスは、大好きだったクリント・イーストウッドとの初期作品「サンダーボルト」を彷彿させて悪くないけど。
マニア向けのＤＶＤがどんどこ発売され、巷に一瞬マカロニブームがやって来ましたが、そんな中でも最も大物とされる監督セルジオ・コルブッチの代表作のうちの一編がコレ。
悪徳判事と組む凄腕の賞金稼ぎロコ（クラウス・キンスキー）と、そのロコ達に両親を殺され、自身も舌を切られたサイレンス（ジャン・ルイ・トランティニャン）との対決を描いた作品、といっても全てが既存のウエスタンとは違い、スタイリッシュな銃撃シーンがあったと思えば、かなり残酷な殺し合いもあり、なによりニヒリズム漂うラストには圧倒される。
クラウス・キンスキー扮するロコは、我が悪役列伝の中でもトップランクの凄まじさだ。
まずはこの作品が間違った売り出し方をされているのを伝えなければ。 主演がジュリア・ロバーツの如きパッケージ解説ですが、さにあらず。 もう一つは、ジュリアとカーティス刑事（ベンジャミン・フラッド）とのラブ・サスペンスの如きですがそれもまったくの間違いで、硬派なポリス・ストーリーでした。
殺人事件の証人となる娼婦役のジュリアは嘘の証言で刑事を罠にはめ、自分は自由の身に。 意外なのはそれ以上ジュリアは絡んでこなくて、主演はカーティス刑事から、相棒刑事と検事（サム・ウォーターストン）に移り、悪徳刑事との対決へと展開していくのです。 思い切った作りなのはＴＶ映画だからでしょうが、なかなか骨っぽさのある作品でした。 ジュリアの存在は今もって疑問ですが。
苦手なコーエン兄弟作品ですが、今度は違うゾとのウワサもあり、半信半疑で見てみるとこれが、いつものダラダラ感もなくグイグイの展開で上々のデキ！ ラストの曖昧さの連続も余韻として許せるぐらい緊張感ありのサスペンスでした。
マフィアの金をねこばばした男を追う殺し屋シガーがともかく凄い！ 自分のルール以外には何者にも左右されない絶対的な存在として描かれていて、人間の血が流れていないかの如く。 それなのに、迷いが生じるらしく、そんな時はコインの裏表で相手を生かすか殺すか判断するという、底知れずブラックな感覚にコーエン兄弟らしさがチラリ。
シガーを追う老保安官（トミー・リー・ジョーンズ）が引退を決意するのは、この絶対的な存在に畏怖を感じてと読んだのだが、どうなんだろうか？ そこらを深読みさせるだけでも久々に見る価値ありの作品でした。
１９５０年代、名門ウエズリー大学に新任教師キャサリン（ジュリア・ロバーツ）がやって来る。 彼女の夢は米国一保守的な生徒に、一人の人間として自立するための教育を与えることだったが、当然のように「良き妻」を望む生徒や学校側から反発をくらうのだった。
いかにもハリウッド的エエかっこしいな作品ですが、なにをやってもリアリティに欠けるジュリア・ロバーツが好きになれないせいもあり、まったく楽しめませんでした。 ラストの別れもパターン通りで、優等生役キルステン・ダンストの意地悪さだけが印象的。
教師への暴力事件を起こし、足首にＧＰＳ警視システムをつけられ自宅軟禁処分を受けたケールは、暇を持て余して近所を覗き見しているうちに、隣人（デビッド・モース）の怪しい行動を目撃！
ヒッチコックの「裏窓」をモチーフにしたありがちな作品で、全てをモダンにしたところで、ヒッチ作品には遠く及ばず！ Ｄ・Ｊ・カルーソ監督、完全頭打ち！ オープニングでの、ケールが暴行事件を起こすきっかけとなった父親と共に巻き込まれた自動車事故の方がずっとミステリアスだったので、そっちの方へのリンクがあれば、もう少し盛り上がったのでは？ というか、父を失うことになったあの事故は、いったい何だったのだろうか？ それこそがミステリー！
子供の頃、母とその不倫相手を殺して施設送りになったカール（ビリー・ボブ・ソーントン）が２５年ぶりに退院。 そんなカールが母親と二人暮しの少年フランクと友情で結ばれ、新しい人生を歩もうとするのだが、母親の恋人ドイル（カントリーシンガーでもあるドワイト・ヨーカム）はカールを追い出し、フランクに暴力を・・・。
ビリー・ボブが監督、脚本、主演と大活躍でタダモノでなさを見せた作品で、評価も高いのですが、なんとなく結末が見えてくるのが残念。 あんなに子供を愛しているはずの母親が、なぜあんなヤツと付き合うのか？ ドラマを盛上げるのには不可欠な要素なんでしょうが、それだとよくある安っぽいメロドラマと同じって気がするんですが？
墜落した飛行機に乗るはずだったバディ（ベン・アフレック）は、後悔の念から、譲ってやったチケットを使って事故に遭ってしまった男の妻アビー（グィネス・パルトロウ）に会うことに。 始めは遠くから見守るつもりだったが、本当のことを言い出せないまま恋に落ちるのだった。
人生を狂わせた者同士の恋愛なので、当然、あっさりハッピーとはいかず。 バディがチケットを譲った件で、空港関係者の友人が安全基準を守らなかったとし解雇され、バディも証人として裁判に出廷することに。 恋愛ものとしては、ちょっとだけ奥があるのが救い。 バディと部下（ゲイだと告白）との、毒気のあるギリギリの会話は楽しかった。
シャルル・ドゴール空港で足止めをくったローズ（ジュリエット・ビノシェ）とフェリックス（ジャン・レノ）の運命の出会いとロマンスを描いた作品ですが、二人のエゴイスティックなぶつかりあいが多く、邦題から受けるほどのロマンティックさは無し！ その分、リアルかと言えば、恋人に追われるローズと恋人を追うフェリックスの出会いという設定はちょっとイージー！ イージーだからと言ってハリウッド的ラブコメを求めると、主演がこの二人ですから裏切られますけど。 まあ、ラストは定石通りなのでご安心。 ９０分弱という小品ですが、フェリックスの方の事情が説明不足なのが残念。
他人の声が聞こえるという特殊な能力を持つ女性ブレイアが、精神的苦痛を乗り越え、国家安全保障局の極秘プロジェクトで活躍するアクションもの。 超能力ものというだけで、手を出さない人もいるでしょうが、彼女が悩み苦しんだ何年間かを丁寧に描いているので、荒唐無稽な安っぽさが無く、タイトな作品に仕上がっています。 心を読まれるのを恐れて距離をおいていた相棒ディーンも、彼女の苦しみを知り協力を惜しまず！ そんな二人のバディムービーとしても楽しめました。
アジア系の外国人に売春を斡旋、そこに警官の制服で乗り込み大金を巻き上げる詐欺グループのリーダー、ジャック（エイドリアン・ブロディ）は、ニヒルで誰も信じない男だったが、大学生のクレアと出会い、恋に落ちてからは、歯車が狂いだし、予想もしない人生を歩むことになるのだった。
タイトル通りのハードなラブストーリーですが、犯罪映画としての緊張感もありなので見捨てられず！ ジャック一味を追う刑事役パム・グリアは貫禄満点。
ブロンクスの麻薬ディーラー、ヴィク（ジョン・レグイザモ）は大金を手に入れ、ケチな人生から抜け出そうと思っていたが、ある日、大きなチャンスがやって来た。 投資金融業のジャックと知り合い、ボスのチカラを借りて、なんとか１００万ドルの取引を成功させたのだが・・・。
白人社会に近づき、成り上がろうとするプエルトリカン・ギャングの哀れな人生を描いた犯罪ものですが、単なるサスペンスを超えるデキになったのは、ちょっと気弱さを感じさせるジョン・レグイザモの魅力による。
以前痛い目にあった「ガープの世界」と同じジョン・アービン原作ものの映画化なので二の足を踏んでましたが、やはり、登場人物に思い入れが持てず、正直、ピンとこなかったです。 それでも、大きな悲しみやモラルの壁を乗り越え、なお、たくましく生きる家族の姿を通して、人間の奥深さを伝えようとする意図は感じ取れました。 しかし、日々小さな出来事に右往左往のワタシにはそれ以上はムリってもの。
ジョディ・フォスターとロブ・ロウが怪しく深く愛し合う姉弟役。 熊のぬいぐるみ役でナスターシャ・キンスキー。
妻を亡くしたエリート社員のマックス（ジェイムズ・スペイダー）と、息子を亡くしたバーガー屋の店員ノーラ（スーザン・サランドン）の年齢、身分、教養、生まれ育った環境、全てが不釣合いな二人の恋の行方を描いた作品。 セレブなパーティにノーラを連れて行くのを躊躇するマックスに、人間の持つ醜い見栄や体裁が浮き彫りに。 ノーラは自分と付き合うことを「恥」と感じるマックスに別れを告げるのだったが・・・。
孤独な中年女性を演じるサランドンは良いとしても、美形とされるスペイダーはどうなのか？ 顔はりっぱだけど、寸足らずでは？ 異常にチカラの入った二人のラブシーンも迷惑なんだけど、いったい誰に対するサービスなんだろうか？