「アクション馬鹿」モチゾーのこだわり推薦作品

青いドレスの女

押し出しが強くて、いつも正しいデンゼル・ワシントンを買っていない私ですが、この作品ではちょっと弱気なところをみせるので気に入っています。

人種差別をバックボーンにした味わいのあるミステリーで、相棒役のドン・チードルのこわれ方が良い！

カプリコン・1

ＣＧ、特撮に頼ることなくユニークなアイデアで勝負したピーター・ハイアムズの傑作サスペンスで、国家的陰謀に巻き込まれた宇宙飛行士たち（ジェイムズ・ブローリン、サム・ウォーターストン、O・J・シンプソン）を救おうとする記者（グールド）の活躍がスリル満点に描かれています。グールドに雇われ複葉機で敵のヘリコプターと対決するテリー・サヴァラスが良いところを見せてます。

コンフェッション

弁護士資格をはく奪されて冴えない毎日を送っているローソン（キューバ・グッデン）は、奇妙な老人から受取った小説を盗作、たちまちベストセラーとなるのだが・・・。

人間の奥底に潜む醜さに迫るミステリーで、Ｂ級として埋もれさせるのはいかにも惜しい。刑事役のトム・ベレンジャーが意外にも・・・。

小さな目撃者

口のきけない少女（フランチェスカ・ブラウン）が、旅先で殺人事件を目撃、犯人に追いまくられる姿を軽快に描いたサスペンスアクション！ ロックスターにかくまってもらったり、浮浪者に助けられたり、と水路の街アムステルダムを逃げ回りますよ！ 両親役にハートとテイリー。

ターゲット

アイドルだったマット・ディロンのために用意された映画と思わせて、なかなかの深さを見せるサスペンスです。 さすがにアーサー・ペン監督。

行方不明になった母を探すために不仲な父子（ハックマン、ディロン）がパリに渡るのだが、ただのオヤジと思われていたジーン・ハックマンは、かつてＣＩＡのエージェントとして大きな事件にかかわっていたのだった！

ハードキャッシュ

軽いタッチのアクションもので良い味を出すクリスチャン・スレーターが現金強奪犯のリーダーに扮してバリバリ楽しませてくれます。 大女（ハンナ）と組んでのユニークな作戦は大当たり！ しかし、悪徳ＦＢＩ捜査官（キルマー）につけ狙われて窮地にたたされるのだった！

時々あらわれる移民のホセさんもブラックな笑いを誘ってヒネリあり！

フレンチ・ノワール／真実と裏切りの掟

ジャン・レノの名を借りた小品ですが、ノワールムードに溢れているので見逃がせませんでした。 平穏に暮らすことを望んでいた警官ジャンだったが、家族の謎に突き当たり、その生き方は大きく変化していくのだった！

ジャン・レノはあくまで脇役として。

シシリアン

脱獄、飛行機乗っ取り、と見せ場たっぷりの一級サスペンスですが、「シシリアン」のタイトル通り、同じ血を引かない嫁がファミリーになじめず殺し屋ドロンと浮気してしまうことから崩壊が始まる、という娯楽作品でありながらそれだけでは終わらない内容を持ったノワールものの代表作です。リノ・ヴァンチュラは刑事役で。

処刑リスト

タイトルからしてまぎれもなくＢ級作品ですが、ただＡ級にひれ伏すだけじゃないんですよ！ さして期待もせずに見るわけですが、「おやっ」「あれっ」という展開を見せた時、ググッと心に入り込んでくるのです。 褒め過ぎかもしれませんが、ちょっぴりそんな感じのする一作を選んでみました。

殺し屋（ヘンリクセン）の手違いで友人を殺され、息子を連れ去られた男（ヴィンセント）が、ターゲットだった男（レオ・ロッシ）と協力して子供を助け出そうとするアクション作。

パッケージ

「逃亡者」などの大作をまかされてポップになる前のアンドリュー・デイヴィス監督が、その切れ味を見せてくれたまったく隙のないポリティカルアクションの傑作！ 政治的陰謀に巻き込まれた軍曹の活躍をテンポ良く描いています。

デニス・フランツ、ジョアンナ・キャシディ、パム・グリアと脇役も揃っていますよ。 特にデニスは最高！