「アクション馬鹿」モチゾーのこだわり推薦作品

アンダー・ファイア

ペキンパー派スポティスウッド快心の一作！

ニカラグア紛争を取材するジャーナリスト達の命がけの活動をドキュメンタリータッチで描いた作品。 単なるミステリーを超えて、戦場で身体を張る人達の友情、愛情、ダーティな駆け引きなどが描かれています。 脚本にロン・シェルトンもポイント。 ジャン・ルイ・トランティニャン、エド・ハリスと脇役も強力！

死の接吻

野望のために次々と殺人を犯し、ついには富豪の娘との結婚にまでこぎつける青年の姿を描いたミステリー。

貧困というコンプレックスを背負う青年像は「リプリー」とも通じるものですが、こちらの原作は「ローズマリーの赤ちゃん」のアイラ・レビン。 ディロンがギリギリ青春スターの面影を残していた頃の作品です。

アパッチ砦ブロンクス

アクターとして円熟期を向かえていたニューマンが、そのスター性をひけらかすなく、犯罪都市ブロンクスに生きるベテラン警官の等身大の姿を描いて、地味ながら印象深い作品になりました。

恋人のためにヤクを調達したりする警官でありながら、その奥にある正義感は不屈で誤射した罪をもみ消そうとする同僚（ダニー・アイエロ）達と対立、次第に孤立していくのだった。 不遇時代のパム・グリアがチョイ役で。

フェニックス

ギャンブルから抜けられず、借金を返すために犯罪に手を染めてしまう警官役をレイ・リオッタが熱演！

心に弱さをもってはいるが、心優しく芯までは腐っていない警官の悲劇的な末路を描いた隠れ名作。 腹黒い上司役に「24」のザンダー・バークレイ、小さな役でブリタニー・マーフィー、ジョヴァンニ・リビシ。

ボルサリーノ

古き良きフランス映画のエッセンスをたっぷりと盛り込みながら、二人のチンピラが悪の世界でのし上がっていく姿を描いた作品です。

「ゴッドファーザー」なんかのリアルなマフィアものとは一味も二味も違う優雅さがあり、悲劇的でありながらもゴージャスな夢物語を見た気分になりました。

遠すぎた橋

戦争の持つ悲劇性を一方的な立場に立つことなく描いた作品ですが、だからとい娯楽的要素に欠けることなくスリル満点！ 陽気でジョーク連発の米軍、真面目な顔してユーモアたっぷりな英国軍、ストイックを貫くドイツ軍と、それぞれの姿を丁寧に描くことによって戦争の虚しさを伝えてくれました。

パブリック・アイ

殺人現場の死体を撮ることを生業にしているカメラマンが、心惹かれたクラブの美人オーナーの仕事を引き受けたために事件に巻き込まれていくサスペンス。

解っていながらも、「生きてきた世界」の違いに打ちのめされる男の哀しみが描かれていました。 冴えない移民を演じるジョー・ペシがキラリ！

恋するための３つのルール

ラブコメの帝王グラントとしてはかなりブラック！ というか笑っちゃいられない！ なにしろ恋人のパパがマフィア！ その恋人がパパのボスのバカ息子を撃ち殺してしまったからさあ大変！

最初は強面（こわもて）だったカーンがだんだん崩れていくのが楽しい！ 安直なラブコメよりずっと楽しめましたが、問題は恋人役トリプルホーンの取捨！

カラーズ

独特の世界観を持つデニス・ホッパー監督としては、正統路線で描かれたポリスストーリーです。

血気盛んな新米警官をペン、街の住民との折り合いをを大切にするベテラン警官役をデュヴォルが演じたバディムービーとしても見る価値有りの作品でしょう。

わたしは目撃者

重厚な映像美でひょっとして巨匠？ と唸らせたかと思うと、すかさず安っぽいマカロニのようなけれんたっぷりなカメラワークでチープな感覚を披露するアルジェント監督独自の世界観が感じられるミステリーです。

今にも何かが起きてしまいそうな、おどろおどろしさが魅力になっているので、はまったら抜けられないかも。 ちなみに私はさにあらず。