ニ回ぐらい 見ないで死ねるか

さよならゲーム

ツキがなくマイナー暮らしが続くロートル捕手（コスナー）と才能に恵まれているのに生かすだけの脳みそがないルーキー投手（ロビンス）が、それぞれの道を歩むまでを描いた大人のための野球映画。 二人にかかわるグルーピー（知的で、コーチ以上に選手のクセを知り尽くしているサランドン）との微妙な関係を軸に、メジャーを目指すプレイヤー、その取り巻き連中の姿が生き生きと描かれてます。

ロビンスのアホっぽさが良い！もちろん、コスナーのお尻サービスあり！

エイトメン・アウト

大リーグ史上最悪の八百長事件にかかわった選手達の姿をそれぞれの立場に立って描いた作品です。

インディーズ系の監督らしく、デビッド・ストロザーン、マイケル・ルーカー等地味ながら味のある役者を起用して、リアルな感じを出しています。 派手なシーンがないのであまり語られてませんが、ベースボールものの「オールドスクール」として外せない一編でしょう。

ミスター・ベースボール

力が落ちて、日本の中日ドラゴンズにトレードされた元大リーガー（セレック）が味わうカルチャーギャップもの。

監督役に健さん起用というだけで期待大だったのに、ゲームシーンに冴えはないし、恋人の父親でもある監督とセレックの対立も「人生ドラマ」とまではいかず。 ウリである「文化の違い」も、ありきたりで笑えなかったので、かなりガックリ！ 思いきったコメディ路線の方が楽しかったのでは？

ナチュラル

数奇な運命をたどって、ようやくメジャー・デビューを果たすことになるホームラン・バッター、ロイ・ホブスの物語。

ピッチャーとして大リーグのテストに向かう列車内で、謎の女（バーバラ・ハーシー）に銃撃され、人生を狂わせるのですが・・・。 この謎の女の存在が説明不足な感じがしたがのが残念。

プレイヤー役でジョー・ドン・ベイカー、マイケル・マドセン、コーチ役にリチャード・ファンズワース等が揃っていてゴージャス！

がんばれベアーズ

他愛のないコメディと思わせて深みあり。 リトル・リーグを舞台に、勝つことに執着するあまりスポーツの持つ本来の姿を忘れてしまっている大人達の醜さが描かれています。 マッチョな指導者連中にはぜひとも見て欲しいなあ。 剛球投手アマンダ役のテイタム（顔が伸びる前なのでかなりかわいい）が、生意気少女を演じて魅力あり！ ヴィク・モローのスパルタ監督っぷりにもシビレました。

個人的には、ベースボールものの最高作と思ってます。 近年、リメークされたのも納得！

がんばれベアーズ特訓中

前作の大ヒットで調子に乗った続編ですが、予想以上のデキ。 カリフォルニア代表となったベアーズがヒューストン遠征。 序盤はロードムービー・スタイルでハチャメチャですが、到着してからは、強打でチームをリードする不良少年ケリーと、彼を捨てて家を出た父親（ベアーズの監督を引き受けることになるディヴェイン）との関係を軸に展開。

親子の愛を泣かせにかからず、サッパリと描いてみせるセンスに感心！

がんばれベアーズ大旋風

金策に苦しむプロモーター（カーティス）が、ベアーズを日本に連れて行き一儲けを企むのだったが・・・。

ゲームそっちのけのオバカな展開には、あきれて笑うしかないのだが、今となっては夢のようなシーンもあるので珍品マニアは必見！ なにしろ、アントニオ猪木と覆面レスラーに扮したカーティスの対戦が見られるのですから。 現ゴールデン・ゴールズ監督のきんちゃんも「家族対抗歌合戦」司会役で出演！ トミサブローが一節うなる〜！

がんばれベアーズ（ニューシーズン）

アイデア不足に泣くハリウッドが苦し紛れに製作したリメーク版。 誰しもがさほど期待せずに見るわけですが、それが逆ハンデなのか十分に楽しめるデキ。 オリジナル（一作目）に忠実な脚本は、ある意味手抜きですが、それによってこの作品のテーマがそのまま現在にも通じることを証明！ ビリー・ボブも良い味出してますが、惜しむらくは、アマンダ役の少女が老け顔でとても１２才とは思えなかったことと、下半身デブだったこと。

ファイナル・イニング

名選手ビリー・ヤング（シャイダー）は、極度の不振に悩んでいたが、ファンの少年アレックスが、亡き父の教えに従い活躍を祈ると撃ち始めることに。 チームも優勝争いを演じるのだが、決戦の日、アレックスはいじめっ子に球場行きをじゃまされて・・・。 一瞬、「祈ればかなう」という宗教的なキナ臭さを感じさせるのですが、ラストは・・・。

それはさておき、ホームでありながら、スコアボード表示が表の攻撃になっているという基本的ミスは許せません！

メジャーリーグ

新オーナーの策略により、チームを最下位にするために集められた三流選手達が、次第に力を発揮しだしオーナーのハナをあかすという痛快コメディ。

「ワイルドシング」にのって登場するクローザー役チャーリーにとっては束の間の輝ける時代。 チームの要となる捕手ベレンジャーの恋人役には良かった頃のレネ・ルッソ。 快足だけがウリのウエズリー・スナイプスの軽さが楽しい。

メジャーリーグ２

前年の優勝でハングリーさを失い腑抜けになった選手達が、一旦は身売りした前オーナーの復帰に怒り、再びリーグ優勝を目指すという単純なストーリーながら、それなりに楽しめてしまうからやめらない。

石橋貴明が東京ジャイアンツからの移籍選手として出演、ガチャガチャかきまわしてます。 リーグ優勝を争うクリーブランドの強打者デビッド・キースがヒール役。

メジャーリーグ３

シリーズも「３」まできては期待値０。 出演者にも惹かれるものなし。 それでも、そこそこ楽しめたのは、愛すべきスポーツ、ベースボールならでは。 へたに人生ドラマなどに走らず、とことんコメディに徹したのが良かったのでしょう。

引退した投手（バクラ）が３Ａでもサイテーのチーム「ブンブンズ」を率いて、犬猿の仲の監督が指揮するインディアンスと対決することに・・・。 ブンブンズ助っ人役タカ・タナカに石橋。 これが、けっこうオイシイ！

フィールド・オブ・ドリームス

天からの声に従い、とうもろこし畑を野球場に作り変えた農夫の姿を通して、信じる心の尊さをファンタスティックに描いた作品。

スポーツものの持つダイナミックさが皆無なのに評価が高いのは、女性ファンが認めているからでしょうか？ 伝説のプレイヤー、シューレス・ジョー役にリオッタ。

プリティ・リーグ

メジャー開催ができなかった戦時中に実在した女性リーグを舞台にした物語。

強打の捕手（大女ジーナのアタリ役とみた）とそんな姉にコンプレックス抱く妹（投手＝ロリー・ペティ）の葛藤を軸にした展開は、女性監督ならでは。 プレイシーンは案外迫力あり！ マドンナ出演意味なし！ 監督役のハンクスは「ビッグ」に続いてマーシャルと組むことに。

がんばれルーキー

腕の骨折が直ってから剛速球が投げられるようになった少年がメジャーで大活躍をする、という他愛も無いコメディ。

少年をサポートするベテラン選手役のゲーリー・ビジーが、ニック・ノルティ的タフさを見せるのが魅力で個人的には応援！ 監督に挑戦のスターンがデッドボール・ドランカーのコーチ役で出演、笑わせてくれます。

メジャーリーグへの道／片腕のヒーロー

片腕というハンデを抱えながらも、少年の頃からの夢をかなえるために努力し、遂にメジャーデビューを果たした実在のプレイヤー、ピート・グレイの物語。

周囲の同情に反発し、かたくなになるピートを強く優しく支える看護婦役にメア・ウィニンガム。 ハンディキャッパーものなのに、「お涙頂戴」的じゃないとこが好きでした。

オールドルーキー

ケガでメジャーをあきらめた高校教師が、監督するチームの生徒達との約束でメジャーテストに挑戦！ オールドルーキーとしてマウンドに立つまでを描いた作品。

家族愛、人間愛に溢れるドラマとしても見るべきものあり。 クワタ投手のメジャー挑戦に感動した人には十分お勧め！ もう、すっかり冷めきってますかねえ？

ラブ・オブ・ザ・ゲーム

チームの身売りで、トレードか引退かを迫られる投手（コスナー）が、肩痛をこらえてリーグ優勝に王手のヤンキースに挑むという話ですが、コスナーの一人エエかっこしいもほどほどにしてもらわんとなあ、というのが正直なところ。

去っていく妻との思い出が織り込まれてますが、そこがまた凡庸でパッとせず。捕手役に岩男ライリー起用のみが救いでした。

タイ・カップ

ラフプレイが多くトラブルメイカーだったタイ・カップ引退後の話なのでプレイシーンは無し。 伝記を書くために雇ったスポーツライターを巻きこんでの、破天荒な人生が幕を閉じるまでが描かれています。

過激な人種差別主義者で暴力的だったにもかかわらず、元野球選手のために匿名で義援金を送ったりする一面も。 トミー・リーの演技が評価されてるようですが、個人的にはちょっと・・・。